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オレの激闘ベスト5「木村健悟編」(2024/3/28更新)

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■オレの激闘!ベスト5「木村健悟編」
オレの激闘!ベスト5「木村健悟編」
放送画面キャプチャ

 CSテレ朝ch2 「ワールドプロレスリングオレの激闘!ベスト5」

 2020年から2021年にかけて放送されていた番組です。2023年ぐらいまではリピート放送もありました。その中でなぜかリピート放送がきわめて少なかった「#29 木村健悟編」。私の記憶では、リピート放送は2回だけだったと思います。オレの激闘ベスト5シリーズで、その少なさで唯一録画し逃したのが「木村健吾編」でした。

 今年に入ってプロレス仲間からその録画DVDを送っていただいて、遂に見ることが出来ました。蝶野と木村健悟のトークの一部を紹介します。

■現役の品川区会議員
オレの激闘!ベスト5「木村健悟編」
放送画面キャプチャ

■オレの激闘!ベスト5「木村健悟編」

 1980.09.25 広島県立体育館
  NWAジュニアヘビー級選手権試合
  木村健吾 vs 藤波辰巳

 1985.12.12 宮城県スポーツセンター
  IWGPタッグリーグ戦・優勝決定戦
  アントニオ猪木&坂口征二
      vs 藤波辰巳&木村健吾

 1987.01.14 後楽園ホール
  伝説のワンマッチ興行
  藤波辰巳 vs 木村健吾

 1987.11.09 後楽園ホール
  藤波辰巳&木村健吾 vs マサ斎藤&長州力
  ※木村健吾が長州からピンフォール

 2003.04.18 後楽園ホール
  木村健吾引退試合
  木村健悟 vs 西村 修

 1981.07.31 大阪府臨海スポーツセンター
  ローラン・ボック来日初戦
  木村健吾 vs ローラン・ボック

■オレの激闘!ベスト5「木村健悟編」
オレの激闘!ベスト5「木村健悟編」
放送画面キャプチャ

【木村健吾のプロレス入りの経緯】

木村)四国の愛媛出身です。子供の頃からグレた悪ガキで、中学を卒業すると同時に大阪に出て行ったんだよね。そこで大相撲にスカウトされてね、それで東京までいくことになって、いろいろあった後、18歳の時にプロレスに入ったんだよね。

蝶野)その頃はもう、体も大きかったんですか?

木村)15歳の頃には身長が184cmぐらいでね。顔もハンサムで映画俳優みたいでしたよ。

蝶野)ええっ?、昔は・・・ということですか?(真顔で)

※蝶野、大先輩に失礼すぎる対応

 楽しそうに受け流す木村健吾

■好敵手であり、名タッグ
オレの激闘!ベスト5「木村健悟編」
放送画面キャプチャ

【藤波とのライバル関係】

木村)大相撲に入って腰を壊して、結局逃げ出したんですよ。それで中華料理屋の出前持ちなんかをやってる頃がありました。それで18歳の時に日本プロレスの門を叩いた。そこで待っていたのが永源遥さんなんだよね。

蝶野)木村さんの一つ先輩同期というと誰になるんですか?

木村)桜田さんとか、小沢さんとかですね。そして同期で言えば大城大五郎ですね。藤波さんはオレが日プロに入る前に、猪木さんと日プロを出たから、オレとはすれ違いなんだよね。同い年なんだけどね。僕としては新日で良いライバルとなってくれて良かったと思いますね。

蝶野)藤波さんは伝説の「マッチョドラゴン」という素晴らしい歌を出しましたけども、木村さんは正統派のレコードを何枚も出されてますよね。レコードでもライバル心があったんですか?

木村)それについては問題外ですね。彼のアレは歌ではないからね。

蝶野)たしかに歌じゃないですよね。

木村)雑音ですよ。でもね、結局売れたのは「マッチョドラゴン」なんですよ。それが今でもショックだよ。

蝶野)えっ?あれが売れたんですか?、あれはトンデモ無い歌ですよね。我々の新弟子の合宿時代、朝起きるときにあの歌が流れるんですよ。大変な目にあいましたしたよ。

木村)そうそう。藤波さん(この番組を)見ないでよ(笑)。

蝶野、木村健悟、二人でレジェンド・藤波辰爾に失礼すぎる発言。ただし、正論


オレの激闘!ベスト5「木村健悟編」

オレの激闘!ベスト5「木村健悟編」

【猪木派閥・坂口派閥】

木村)蝶野の世代で僕の付き人についてくれたのは、武藤、その後は橋本だったね。

蝶野)ろくな奴がつかなかったんですね。あの頃、木村さんは坂口派でしたよね。猪木派と完全に二つに分かれているように感じていたんですけど。

木村)周りはそう言うけどね、僕自身にはそういう派閥の意識はなかったね。最終的には猪木さんみたいになるのが目標だったからね。坂口さんはいろいろなことに根に持つことがなくてね、アッケラカンとしているところが良いところでしたね。かわいがってもらいましたよ。

蝶野)やっぱり坂口さんは大人でしたよね。

■猪木派・坂口派
オレの激闘!ベスト5「木村健悟編」
週刊プロレス・ムック「やっちゃるけん!」より

【ローラン・ボック戦について】

■1981年7月31日大阪府臨海スポーツセンター
オレの激闘!ベスト5「木村健悟編」
月刊プロレス1981年9月号より

木村)最初は本当に恐怖感を感じましたね。リングに上がって、もちろん闘う気持ちはあったんですけどね、闘いながら無事にはリングを降りられないかなと言う気持ちになりましたね。

蝶野)若手がドンドンぶつかっていって玉砕していくような試合をやらされましたからね。

木村)いきなりアントニオ猪木vs.ローラン・ボックの試合は出来ませんからね。だからボックの力を試すために、オレ達があてられたんですね。でもそれでローラン・ボックの強さがファンに伝わったということだよね。オレとしては不本意だけど、ローラン・ボックの良さ、強さを体験して、世界には凄い奴がいるなと言うことがね、それは最初にロックアップした瞬間に分かりましたね。


オレの激闘!ベスト5「木村健悟編」
月刊プロレス1981年9月号より

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 木村健悟氏がボックと闘った感想は、40年を経過した今でも現役時代の3番手、4番手のレスラーとしての立ち位置をしっかりと守った発言だと感じます。木村健悟氏ならボックの闘い方について「プロレスとはどうあるべきか」について持論があると思いますが、それを言わないところが謙虚なところです。もし本音でプロレス論を語ったとしても、上から目線になってしまうと、健悟兄さんには似合わないですからね。引退しても今もなおプロレスの「文化」を守ろうとする姿勢には好感が持てます。

 ちなみにボックの自伝「BOCK!」に書かれている木村健吾戦についての記述は、
「初めて日本で試合をしたのは大阪だった。対戦相手の日本人レスラーはレスリングとしてはほとんど効果の無いお決まりのムーブで私に挑んできたので、私は苛ついていた。私は相手の攻撃を無視して、いくつかのスープレックスで投げ飛ばして見せた。その時私は観衆のどよめきを感じた。相手の日本人レスラーはリング下に落ち、戦意を喪失していた」

■ローラン・ボック自伝
「BOCK!」
アンドレアス・マトレ著

 ボック戦の木村健吾はボロボロにやられましたが、しっかりと役目を果たしたと思います。

 蝶野とのトーク中、どの話題や勝敗などについても一貫してプロレスラーとしてのスタンスを崩さず、ケーフェイは墓場まで持って行く木村健悟氏なのでした。エライ!


オレの激闘!ベスト5「木村健悟編」
月刊プロレス1981年9月号より

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