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北尾光司さんの訃報を聞きました。プロレスで成功したとは言えないかもしれませんが、ある時期はいろんな話題でプロレス界に注目を集める役割を担ったレスラーの一人です。週刊ファイトでは「デビュー戦 30点」と本文の見出しがあります。でも本人の自己採点なんですね。プロレスファンの間では「プロレスをなめていた」みたいな見方が多いですが、「30点」と言う採点は、ほんとうに真剣にプロレスを考えて取り組んで、思うようにデビュー戦の試合が出来なかったという、北尾自身のプロレスへの一生懸命な取り組みを表しているのではないでしょうか。
もしもプロレス転向の時期が猪木の格闘技戦時代だったら、もっと違ったデビュー戦が出来たんだろうなと思います。いきなりメインイベントで「水曜スペシャル」、猪木との格闘技世界一戦でしょう。蔵前国技館が使わせてもらえなくて日本武道館か。壮絶な相撲ファイトで何度も猪木を投げ飛ばし、場外に突き落とすも、最後は延髄斬りからギロチンドロップでKO。壮絶な名勝負のあと猪木の軍門に降る、みたいな・・・・・(すみません、また悪い妄想癖が)。
この東京ドーム大会は北尾プロレスデビューの他にも盛りだくさんの大会でした。「ハンセンvsベイダー」「時は来た!」「出る前に負けることを考える奴がいるか!出てけコノヤロー」「ご唱和ください、1、2、3、ハイ、ダーッ!」。面白い出来事がいろいろあった、プロレスファンには印象に残る大会です。「昭和プロレス」ではないのですが、私も十分に楽しめました。
あくまで「自己採点」の30点。週刊ファイトも今後に期待して、あえて「30点」をフィーチャーしたのでしょう。
相撲で頂点に上り詰め、プロレス転向したのですが、そもそも相撲部屋の親方に反旗を翻した時点で「プロレス」ですね。それも「真剣勝負のプロレス」。実は転向前から「プロレスラー」だったとは。
世間ではしたり顔でプロレスを「ケツ決め」とか「八百長」「フェイク」という人がいますが、そういう人は上司の面白くないジョークに大笑いしてはいないでしょうか?おかしいと思う社長の方針でもそれに従って頑張って仕事をこなしているのではないでしょうか?。客観的にみれば「八百長やってんじゃないよ」とも言うことができます。でもそれは間違いなく「真剣勝負」で仕事をしている姿だと思います。社長が足を上げただけの16キックに思いっきりぶつかり倒れる、まさに同じ「真剣勝負」なのです。一方ではガチで反旗を翻すのもまたプロレス。・・・・すみません、私の思うプロレス論を書いてしまいました。
北尾の格闘技人生も真剣勝負のプロレスだったと思います。PRIDE.4で引退、相撲、プロレス転向、そして総合格闘技参戦。本当に格闘技が好きで、いろんなことに挑戦した「格闘家」。ご冥福をお祈りします。
またまた訃報。「ああ、またか」とさみしく思いながらも「ホームページにも、ちょっと思いを書いておこうか」と更新。なんか「訃報」のページみたいになっています。