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 「燃えろ!新日本プロレス」のコーナーに「必殺技カード」を追加しました。(1/27)

アメリカから見た「アリ対猪木」

「アリ対猪木」~アメリカから見た世界格闘史の特異点~

 「アリ対猪木」
 ~アメリカから見た世界格闘史の特異点~
 ジョシュ・グロス (著)
  柳澤 健 (その他)
  棚橋 志行 (翻訳)

 以前から読もうと思って購入していましたが、本棚に未読の本が多くて先日やっとこの本の順番となりました。「猪木vsアリ」戦を偏愛する私はなので、ほぼ一気に読んでしまいました。予断を持たず、しっかりと取材して書かれた内容だと感じました。モハメド・アリが亡き今、「真実」を語ることができるのは、アントニオ猪木氏だけですが、残念ながら著者の取材にはこたえてもらえなかったとのこと。

 確かに書かれている内容からすれば、この本に書かれているプロレス観は(世間一般的には常識的な考え方でしょうが)、猪木氏が公式に口にするプロレスに対するスタンスとは違う部分が多々あるので、猪木氏のコメントや取材した内容が載ってしまうと、さらに混迷の度が増すばかりとなったでしょう。猪木氏が取材にこたえなかったのは賢明な判断だと思います。あのひとは真実を墓場まで持って行くのでしょう。そして後世まで「謎」を残す、これも「猪木プロレス」の醍醐味の一つです。「舌出し失神」も、「UWF」も、また長州曰く「あの人が全日に行けと言ったんだ」という大量離脱の真相も謎だからいいんです。

 真剣勝負の「リアルファイト」だったのか、結末の決まった「フェイクショー」だったのか、という議論になりがちですが、そんな既成概念では括れない「闘い」だったと思います。ただし、「キミ、プロレスのリングで行われた試合は、すべて『プロレス』なんだよ、ポゥ」という言葉も間違いなく真実だと思います。猪木の格闘技も馬場のプロレスも、それらをすべて含んでいるのが、「プロレス」なのです。(私感)

 うれしかったのは、アメリカにもこの異種格闘技戦にこだわって取材する人がいたこと。やっぱりそれぐらい価値のある試合だったんだと、改めて知ることができました。このホームページの「猪木vsアリ」の項でも紹介していますが、「こんなビデオがあるよ」と言ってくれるアメリカ人がいて、アメリカ放送で放送された「猪木vsアリ」の全編を見ることができました。40年以上経過した今でも、この試合が語られたり、ビデオが発掘されること自体が、この試合の意味を物語っています。


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 最近知ったのですが、「猪木vsアリ」のビデオは、「韓国放送版」も日本のマニアの間に出回っているそうです。私は見たことはありませんが。まあ、英語版はなんとなく理解できるので楽しめましたが、韓国語となるとさっぱり理解できないので、面白いかどうか。

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