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2010年12月3日、7年ぶりに東京・両国国技館で「INOKI BOM-BA-YE 2010」が開催されました。
7年前の「INOKI BOM-BA-YE 2003」と言えば、もう伝説の大晦日興行です。出場選手、対戦カードが前日になっても決まらない前代未聞の大会。なんとか地上波生放送は形になったものの、その後に続くいたリング上での年越しイベントは大混乱。それをスカパーが生中継し続けたという、暴動・混乱・破綻が大好物な私にとっては、永久保存版のビデオとなりました。「一寸先はハプニング」こそプロレスの醍醐味です。
3団体、民放3局による大晦日の格闘技興行、そして生中継など今では考えられないほどの格闘技バブルです。元をただせば、これも我らが先駆者・アントニオ猪木が始めたイベントです。しかし2003年のズンドコ興行に懲りたのか、しばらく「INOKI BOM-BA-YE」と銘打った大会は開催されませんでした。
そしてその伝説のイベントが2010年12月3日に帰ってきたのです。この年は猪木デビュー50周年の記念の年、記念イベントなので迷わず会場に足を運びました。職場の忘年会を「都合が悪い」と断ってまで。
当日両国国技館の会場に入ると客席は3~4割の入り。後半に入れば遅れてくる人で埋まるかと思っていましたが、最終的にも5割程度の入りで空席が目立ちました。やは昭和時代の熱気は遠い昔、一抹の寂しさを覚えました。それでも一番盛り上がったのは「猪木登場」。この瞬間だけは「あの昭和」が続いている感覚でした。
そして猪木のリング上での挨拶中に、襲撃予告を行っていたタイガー・ジェット・シンが乱入。そう言えば猪木30周年の大会では初タッグを組んでいたので、いまさら敵対するのもおかしな話です。きっとタイガー・ジェット・シンのパフォーマンスですんなりと握手を交わすと多寡をくくっていたら、なんと「火炎攻撃」。あわや乱闘か?とファンのに期待を持たせてくれました。さすが千両役者、稀代の悪役タイガー・ジェット・シンです。
しかしながら2人ともいがみ合って乱闘劇を演じるほどの若さではないので、危険なシーンはここまで、シンは猪木にサーベルを手渡し、50周年を祝いました。30年前に延々と続いていた抗争劇を知っているファンにとっては、猪木とシンの、そして自分自身の長い歴史を思い起こさせる場面でした。
IGFエグゼクティブ・プロデューサーに就任した蝶野正洋も紹介されました。かつて札幌のリングで「猪木さん、俺たちはプロレスがやりたいんですよ!」と訴えた蝶野が、プロレスとも格闘技ともつかない「猪木GENOME」のリングに登場するのも時代の流れでしょうか。
そして2008年11月24日の「GENOME-7-」名古屋レインボーホール大会で、10カラットのダイヤモンドと共に新設が発表されたIGFベルトが2年の歳月をかけて遂に完成し、披露されました。
ベルトに刻まれた「IGF」の文字。IGFの「I」はルビー、「G」はブラックダイヤモンド、「F」はサファイヤ、そして真ん中に2カラットのダイヤモンドが飾られている2億円のチャンピオンベルトです。本当の世界一に与えられるベルトが創設されたのです。あの「IWGP」の1億円を上回る超豪華ベルトです。
猪木は、「来年はリアル世界一ということで、このベルト争奪戦を行って行きたいと思います。日本だけでは無く、中国、ロシア、あるいはインド、世界に向けて昔描いた画を思い続ける、来年はいよいよそういう年になる」
これはまさに「IWGP」の夢の再来ですね。いつまでも「夢」忘れないアントニオ猪木、カッコいい。(その後のベルトの行方は忘れてください)
さて、この日の試合。第7試合に藤波辰爾のタッグパートナー「X」として、なんとあの「紅白仮面」が登場。2001年の大晦日にアントニオ猪木とエキシビション・タッグマッチで対戦した「紅白仮面」です。当然、お笑い的なプロレスであっさり終わるかと思っていたら、「紅白仮面」の動きがいい。会場からも「紅白仮面」コールが沸き起こり、思わぬ好試合が展開されました。「紅白仮面」はいったい誰?。私はマスクマンの謎解きは得意分野ではないので、未だに存じ上げません。
そしてメインイベントは、鈴川真一vsモンターニャ・シウバのシングルマッチ。鈴川が「片逆エビ固め」という1970年代のフィニッシュで多用された技で、ギブアップ勝ちを奪いました。前回も書きましたが、本当にモンターニャ・シウバという選手は強いのか弱いのかわからない選手です。こういう選手は猪木の全盛期に異種格闘技戦の相手として登場させたら、凄い試合になっただろうと妄想が膨らむ選手ではあります。
最後にもう一度猪木登場。なんとサックスの生演奏に乗せて「道」のジャズバージョンをアントニオ猪木自身が熱唱。これについてはノーコメントにしておきます。「猪木なら何をやっても許されるのか」という言葉が頭に浮かびました。でも猪木ならいいんです。きっと歌って見たかったんだろうな、という感想です。そして最後は気持ちのいい一発で締め。
「1、2、3、ダーッ!!!」で12年振りのプロレス観戦を終えました。
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⚡⚡締め切り迫る⚡⚡
— 2019年「今年の漢字」 (@Kotoshinokanji) October 28, 2019
〆12/5(木)23:59
2019年「今年の漢字」は11月1日(金)より募集開始!
ちなみに昨年は……「災」が1位に選ばれました。
その前は「北」「金」「安」……。
予想するのも楽しいけど、応募するのはもっと楽しい😃
💻PCはもちろん📱スマホからも🙆♂️
この日にあのDVD-BOXセット「アントニオ猪木デビュー50周年記念DVD-BOX」が発売されて、欲しくて欲しくてたまりませんでした。両国国技館の会場でも販売していました。しかし価格が10万円。「迷わず買えよ、買えばわかるさ」と言われても、通常の感覚では高すぎてとても手が出ません。それでも迷いに迷ったあげく、どうしても欲しかったので、結果的には後日買ってしまいましたけど。
本記の画像に1つ誤りがあります。「ダーッ!」のキャプチャ画像は最後のやつじゃないです。ごめんなさい。気づいた方は相当なマニアですね。