menu

1987イヤーエンド国技館(2019/12/23更新)

■1987.12.28放送

ワールドプロレスリングスペシャル

「イヤーエンド国技館」IWGP3大決戦
たけしプロレス軍団登場

1987.12.27 両国国技館

  山田恵一 vs 船木優治

  IWGPジュニアヘビー級選手権

  小林邦昭 vs 馳浩

  IWGPタッグ選手権

  藤原喜明&山崎一夫 vs 木戸修&高田延彦

  藤波辰巳&木村健吾 vs マサ斎藤&長州力

  アントニオ猪木 vs 長州力

  アントニオ猪木 vs ビッグバン・ベイダー

 

名言集

 

 この大会は「たけしプロレス軍団」の総帥・ビートたけしのリングイン、ビッグ・バン・ベイダー登場、長州復帰、どんでん返し、混乱、暴動と、「ズンドコ興行」マニアには大好物の大会です。もちろん「ズンドコ」なだけではなく、話題も抜群、好勝負もありで、現場で観戦したファン、テレビ観戦のファンの記憶にも残る、いい意味での「ズンドコ興行」だったと思います。

 この大会がいつまでも話題になるのは、暴動もさることながら、この興行にはファンにとってのいくつもの「謎」があるからでしょう。当初発表されていた「藤波&木村vsマサ斎藤&ベイダー」「猪木vs長州」はどの段階で変更されていたのか。ファンの前で行われた「たけしプロレス軍団」と猪木のやりとりで急遽決まったものであるというストーリーですが、興行上は予定通りの展開と考えるのがプロレス的な見方。それにしては長州のマサ斎藤への噛みつき方が超リアル。これは「かませ犬発言」や「俺たちの時代だ」発言でファンを煽った長州力だからこそなせる技かも知れません。

 結局、中止となったはずの猪木vs長州が実現したのは、急遽決まったマッチメイクなのか、これもそもそも予定通りの展開だったのか。予定通りの展開とすれば、2試合目の長州が猪木に勝てなかったのは誰もが納得できる結果であり、そのあと2試合目となる猪木がベイダーに敗れてしまうのも仕方ない展開です。

 もしすべて予定通りの展開だったとすれば、藤波&木村vs斎藤&長州にブーイングの嵐だったのは、闘っている選手には申し訳ないですが、ファンを煽るためのマッチメイクとしてはブーイングを受けること自体が狙い通りだったのでしょう。そして猪木vs長州も3年振りの闘いとしてのクォリティを保った勝負だったと感じます。ただ、最後に猪木vsベイダーがいただけません。あまりにも猪木のふがいない闘い方。ベイダーを売り出すためとはいえ、弱々すぎる猪木の闘い方だったことからファンの怒りが爆発したのだと思います。

 全盛期の猪木ならファンの怒りを煽り、そして対戦相手の力を最大限にまで引き出し、ファンを納得させる試合展開で興行を締めることができたはずです。猪木vsベイダーでたとえ猪木が負けたとしても、説得力のある試合展開であれば暴動は発生しなかったはずです。なぜあのような試合をしてしまったのか、これも「謎」です。

 これだけ多くの「謎かけ」を残したまま、未だに答えが示されない大会。当事者の誰かが「この時の真相は・・・」と語ったとしても、それはその関係者の立場からの証言であり、その人の真相。この大会に関わったすべての選手、関係者にその人なりの「真相」があるという興行こそ「猪木プロレス」なのかもしれません。

名言集

■木村健吾

「たけし、俺たちじゃ不足か、コノヤロー」

 ビッグ・バン・ベイダーの登場で大混乱の「イヤーエンド国技館」。執拗に猪木に対戦を迫るたけし軍団、マサ斎藤。斎藤が放り投げたマイクをたまたまキャッチしてしまった木村健吾。この日のやりとりでは忘れられがちですが、しっかりアピールしていたのです。

 木村健吾「たけし、俺たちじゃ不足か、コノヤロー、お前、コノヤロー」

 この後にすぐ猪木がリングに入り、「どーですか?」の発言となったために、健吾兄さんの叫びには結局、誰も応えず・・・・。ただ、猪木がリングに入るまでのつなぎとして何か言わなければ場が持たないのも確か。健吾兄さんはしっかりと中継ぎの役割をこなして、猪木にマイクを渡しました。密かに名アシスト、さすが健吾兄さん。

名言集

■アントニオ猪木

「どーですか?お客さん」

 ビッグ・バン・ベイダーの登場で大混乱の「イヤーエンド国技館」。たけしプロレス軍団のやりたい放題に見かねたアントニオ猪木が登場。そしてリング上で叫んだ言葉。

 猪木「まてまてまて、聞けよ俺の話を。テメーらこんな事されて黙ってんのか、コノヤロー。よーし齋藤テメー受けてやるぞコノヤロー来い。どうですかー?俺が打つから、俺が!」

名言集

■長州力

「頼むから、試合だけはやらせてくれ」

 たけしプロレス軍団と猪木の強引なカード変更に納得できない国技館の観衆は、セミファイナルの藤波&木村vs長州&斎藤のタッグマッチの試合中、試合ができなくなるほどの空き缶や瓶、ゴミなどをリングに投げ込み、“やめろ”コールで抗議しました。なんとか試合を終えた長州が、マイクを持って観客に訴えました。

 どんなカードになっても、納得できなくても、試合だけはちゃんとやらせて欲しいと観客を説得しています。維新でも世代闘争でも無いリアルな新日本プロレス社員としての大人の発言。4人のメンバーの中でこの発言ができるのが長州のリーダーシップでしょう。

新着情報

2019/12/18
スタン・ハンセンの闘い方
2019/12/11
新日マットでの「小林vsロビンソン」
2019/12/11
I編集長・猪木vsロビンソン戦全文を掲載
2019/12/03
2010年12月3日 INOKI BOM-BA-YE 2010
2019/12/03
1990年12月3日 イラク「平和の祭典」開催
2019/11/30
1990年12月 猪木氏、イラク在留邦人人質解放
2019/11/27
ベンガル虎に襲われたシン
2019/11/24
2008.11.24「GENOME-7-」名古屋
2019/11/18
ハッスル・ハウスvol.21
2019/11/17
モンスター・ロシモフの迫力
2019/11/12
古舘伊知郎、初期のリングサイドレポート
2019/11/04
1982.11.4蔵前国技館 猪木vs国際軍団
2019/10/30
「しょっぱい試合ですみません」記念日
2019/10/26
アントニオ猪木のお母さん、文子さんの命日
2019/10/23
「昭和50年男」買いました
2019/10/22
オレの激闘!ベスト5「橋本真也」
2019/10/18
オレの激闘!ベスト5「藤田和之」
2019/10/15
1998.10.15岡崎市体育館・真壁、初勝利
2019/10/14
1989年10月14日 会津体育館・猪木暴漢に襲われる
2019/10/13
1989年10月13日後楽園ホール・暴動寸前
2019/10/12
1966年10月12日アントニオ猪木vsジョニー・バレンタイン
2019/10/10
1976年10月10日 アントニオ猪木vs大木金太郎
2019/10/8
1981年10月8日 アントニオ猪木vsラッシャー木村
2019/10/4
懐かしいLD-BOXをひっぱり出してみました
2019/10/2
プロレス雑誌の表紙ギャラリー
2019/9/30
1960年9月30日 台東体育館、馬場・猪木デビュー戦
2019/9/28
がんばれ!新日本プロレス、維新軍大量離脱
2019/9/26
DVD-BOXセットの内容をリスト化してみました
2019/9/23
1981.9.23 伝説の田園コロシアム
2019/9/21
1982.9.21大阪 ヘアベンドマッチ 猪木vs木村
2019/9/19
1984年9月21日 長州軍団新日離脱
2019/9/15
(解答編)桜井康雄のプロレス者クイズ
2019/9/11
オールナイトニッポンでレスラー一般公募
2019/9/7
1984.9.7福岡 ストロングマシーン戦無効試合
2019/9/3
桜井康雄のプロレス者クイズ
2019/8/31
怪覆面は「ストロングマシーン」
2019/8/28
猪木復活・IWGP惨敗から87日
2019/8/26
8.26 ストロング小林引退
2019/8/20
サマーナイトフィーバーin国技館
2019/8/15
品性と知性と感性が同時に低レベル
2019/8/12
プロレス雑誌表紙集のギャラリーサイト
2019/8/5
1996年発刊「闘魂伝説の完全記録」その4
2019/8/2
1996年発刊「闘魂伝説の完全記録」その3
2019/8/1
1996年発刊「闘魂伝説の完全記録」その2
2019/7/28
1996年発刊「闘魂伝説の完全記録」
2019/7/25
1988.7.25 青森市民体育館 アントニオ猪木vs木村健悟
2019/7/17
幻(?)の1980.7.17 蔵前国技館
2019/7/5
2019.6.26放送 「お願いランキング」(テレビ朝日)
2019/6/26
2019.6.26 猪木政界引退
2019/6/26
1976.6.26 猪木vsアリの当時ビデオ
2019/6/24
1981.6.24蔵前スーパーファイト
2019/6/18
1982.6.18蔵前四大決戦・東京スポーツ
2019/6/11
懐かしのビデオデッキ・VHS・ベータ
2019/6/9
プロレス・格闘技ショップ「Champion」
2019/6/3
'81年MSGシリーズ 愛知県体育館
2019/6/2
1983.06.02 第1回IWGP蔵前国技館 猪木vsホーガン
2019/5/28
1983.05.28 第1回IWGP広島大会 猪木vsカーン
2019/5/18
1984.05.18 第2回IWGP広島大会 猪木vs長州
2019/5/07
アントニオ猪木 生涯全戦績リストを追加しました
2019/4/30
1989.4.24 東京ドームにプロレス興行初進出
2019/4/29
1981.4.23 蔵前国技館NWF王座返上の日
2019/4/19
4.19 正規軍vs維新軍 5vs5勝ち抜き戦
2019/4/18
4.18 両国国技館と言えば・・・
2019/4/13
4.13 UWA世界ヘビー級選手権奪取、の日
2019/4/11
“黒い悪魔”ブラック・デビルとは?
2019/4/8
令和・スティーブンス
2019/4/6
4.6両国国技館 マグニチュードX
2019/4/4
4.4東京ドーム 猪木引退
2019/4/3
ワールドプロレスリング 俺の激闘ベスト5(テレ朝チャンネル2)放送リストを追加
2019/4/3
「俺の人生にも一度くらい、幸せな時があってもいいだろ?」
2019/3/30
北尾光司さんの訃報
2019/3/29
萩原健一さんの訃報
2019/3/27
ザ・コンビクト
2019/3/18
リアル・ターミネーター
2019/3/9
馬場没後20周年追善興行 サムライTV
2019/3/1
久しぶりに「週プロ」
2019/2/28
日テレG+「オープン選手権」
2019/2/20
久しぶりに「東スポ」
2019/02/19
ジャイアント馬場 没後20年追善興行
2019/2/9
死ぬこと以外かすり傷・箕輪厚介
2019/2/1
アメリカから見た「アリ対猪木」
2019/1/28
「俺の激闘ベスト5」アントニオ猪木編
2019/1/20
2019.1.4 東京ドーム
2018/12/30
2018-2019年末年始

 お問い合わせは掲示板メールでどうぞ。

 プロレス雑誌の表紙集のギャラリーページも見てね。

 ツイッター twitter も見てね。

これまでの更新記事はココをクリック

サイト内検索ボックス

「いいね!」

 

Favorite Cafe 喫茶店トーク

I編集長・喫茶店トーク

 

inserted by FC2 system