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「猪木vsアリ」米国内クローズドサーキット版ビデオ

アリvs猪木米国クローズドサーキット版キャプチャ

 「猪木vsアリ」のビデオは「燃えろ!新日本プロレス・エクストラ」が発売されるまで、長い間再放送やビデオ化がされませんでした。昭和51年6月26日土曜日、学校がまだ「土曜日半ドン」だった時代です。午前中の授業が終ったあと、昼ごはんも食べずに近くの電気屋に駆け込んで放送を立ち見しました。田舎の町ですが、何人かが小さな電気屋のテレビに見入っていました。一時間以上立ち見をしていましたが、この日ばかりは電気屋のオヤジも何も買い物をする気のない迷惑な客に寛容でした。

 大人になってから、もう一度あの試合が見たいと必死になって誰かが録画ビデオを持っていないかと探しました。結果的にダビングが繰り返されたと思われる数多くのビデオを入手しました。昭和51年当時はまだまだ一般家庭にビデオデッキが普及していない頃です。多分この頃マニアの間で出回っていたビデオのほとんどの元テープは同じだったように思います。その幻のビデオ探しの過程でなんとアメリカでの放送を録画したビデオを手に入れることができました。

 正しくは「クローズド・サーキット版」というほうが良いのかもしれません。その後テレビの電波に乗ったかどうかは定かではありませんが、一応「アメリカクローズドサーキット版」と言うことにしておきましょう。

 米国クローズドサーキット版は以前から海外の動画サイトで部分的にアップされたり削除されたりが繰り返されていましたが、入手したビデオは試合開始前から15ラウンド終了後のリング上でのアリのインタビュー(アメリカの独自カメラ)まで全ラウンドしっかりと収録されていました。また、時々ネットにアップされていたものは、激しい映像乱れがありましたが、このビデオはほとんど乱れが無いものです。おそらく映像が乱れた部分を後になってクリーンなビデオで修正したものと思われますが、米国内クローズドサーキット版独自のテロップがのっている部分などについては、多少映像が荒くても放送当時の映像がそのまま残されているので米国クローズドサーキット版のオリジナリティは失われていないと思われます。もちろん全て英語の実況・解説です。動画をこのページにアップしたいところですが、これもどこかしらの権利があるはずなので、キャプチャ画像にとどめておきます。

 米国内のクローズドサーキット版ではアメリカの放送局がリングサイドに独自に設置した放送席に外人アナウンサーが映っており、英語で実況・解説を行っているだけで、試合部分は日本が配信している映像(NETの国際信号)です。ラウンド間に実況席が映るだけなのですが、このビデオでは英語の実況音声、アメリカ側から見た試合の解説などから1976年当時、海外ではこの試合をどう捉えていたのか、という空気が伝わってきます。海外でも猪木vsアリ戦の関連番組が色々な節目で制作されており、後々まで関心が持たれた試合だったと言えます。その中のいくつかはネットで検索すると今でも目にすることができます。

 

Favorite Cafe 喫茶店トーク

コーヒーイメージ2

 このビデオを手にしたときは、ちょっと興奮しました。

 

 

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