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4.19と言えば、1984年の新日本プロレス「正規軍vs維新軍 5vs5勝ち抜き戦」です。
プロレス初(?)の柔道方式勝ち抜き戦で行われました。正規軍の“先鋒”が藤波辰巳。これで一気に盛り上がりました。
そして“副将”藤原が「両者リングアウト」に持ち込んだため、最後は大将同士のアントニオ猪木と長州力の一騎打ちというファンが待ち望んだ展開となりました。
普通に予想するとすれば、どちらかの大将が連戦でダメージを負った末の大将戦となり、最後は惜しくも負けてしまうという展開が妥当だと思っていました。これだと負けた方も傷つかず「次はお互いハンディキャップの無い状態で一騎打ちだ!」というドラマにつながります。
そういった「どうせ、こうなるだろう」としたり顔で予想するプロレスファンの裏をかいて、まともに一騎打ちを実現させてしまうという意味で、藤原の仕事ぶりに拍手喝采を送りました。ほとんどのファンがそう感じたのでは無いでしょうか。
最後はこれまた、まさかのクリーンな“完全決着”。これもいい意味でファンの予想を裏切る結末でした。いちプロレスファン目線では、完璧な大会だったと思います。
常にファンの期待を裏切って手玉にとる猪木プロレスだからこそ、こういう展開にされてしまうと、とっても喜んでしまうんですよね。これも猪木の手のひらで転がされている証拠ですが。
それにしても、アントニオ猪木の「延髄斬り」はカッコいいですね。他にもこの技の使い手はいますが、猪木ほど格好良く決めることができる選手はいません。
(東京スポーツ 週刊ザ・プロレスNo.74より写真転載)