異種格闘技戦
アントニオ猪木vsミスターX
■水曜スペシャル
アントニオ猪木デビュー50周年DVD-BOXより
ルール無視のあまりにも荒っぽい試合ぶりで全米プロ空手協会から追放処分されていたミスターX。
ブッキング段階でミスターXとなるはずだった選手は全米プロ空手の実力ナンバーワン「ジョー・ヘス」という選手。猪木を苦しめたモンスターマンより強いとも噂される選手でした。しかし仲介したアーノルド・ユキーデとギャラの分配でもめて来日中止になってしまいまいました。
一方、梶原一騎氏の「四角いジャングル」よれば、来日はしたものの極真空手を挑発しすぎて逆鱗に触れ、猪木戦の直前にウィリー・ウイリアムスに制裁されて試合ができなくなったとのことです。
■ウィリー・ウィリアムスにKOされた?
コミック「四角いジャングル」より
テレビ朝日の「水曜スペシャル~異種格闘技戦 アントニオ猪木vsミスターX」では、ミスターXのスパーリングの風景が放送されています。この選手はウィリーに制裁を受ける前のミスターXなのでしょうか。ただし手の内を隠して(?)全くスパーリングを披露することなくリングを降りてしまいました。
■猪木と対峙するミスターX
アントニオ猪木デビュー50周年DVD-BOXより
(水曜スペシャルのナレーション)「ミスターX、終始無言のまま、まったくスパーリングを見せずリングに立ちはだかり、世界で最も大きな体格を持つブラックベルトホルダー空手マン、全米から恐れられている男、ミスターX。そのミスターXがゆっくりとリングを降りていく。握手を求めようとしたアントニオ猪木にいきなり膝蹴りを見舞った。まさに無法のアウトローである」
番外戦とはいえ、なんとアントニオ猪木を一撃でKOしています。恐るべしミスターX。ウィリーに制裁された(?)のが残念です。ただし来日するはずだった「ジョー・ヘス」はドイツ系の白人のはずなのに実際に来日したミスターXは黒人。その黒人こそ劇画「四角いジャングル」に登場する全米プロ空手の強豪「ポゴ・ガブリエル」なのか。いずれにしろウィリーに制裁され、2月6日の大阪府立に出場できなかったと言うことですが、この「制裁」は秘密裏に実行されたのでしょう、スポーツ紙もプロレス紙誌も全く報じることはありませんでした。真相は梶原一騎さんに聞くしかありません。
また、週刊ファイトによれば「正体はマーク・ギブソンだった」と。大阪での異種格闘技戦に「週刊ファイト」が地の利を生かしてのスクープです。しかし、マーク・ギブソンって誰??コレは井上義啓さんに聞くしかありません。
さらにビートたけし氏によれば、「大阪の焼き肉屋でアルバイトをしていた大男の黒人」だったと言う話もあります。
その他には、「グレート・マーシャルボーグ」説も。
■公開スパーリングを報じる週刊ファイト
「週刊ファイト」1979年2月13日号より
まさに“謎”の強豪「ミスターX」です。もう真実はこの男を連れてきた新間寿氏にしかわかりません。
そこでビデオを見返してみると、ひとつ気づいたことがありました。
■ミスターXの構えに北尾を思い出す
アントニオ猪木デビュー50周年DVD-BOXより
■デビュー戦の北尾光司
「ワールドプロレスリング」放送画面キャプチャ
いったい、ミスターXとは何者だったのか??
①ジョー・ヘス
②ポコ・ガブリエル
③マーク・ギブソン
④焼き肉店アルバイトの大男
⑤グレート・マーシャルボーグ
⑥北尾光司
ミスターX=北尾光司なのか?と新説を唱えようとしたものの、客観的に見ると④「焼き肉店アルバイトの大男」が一番正解に近いと思います。この日の格闘技戦と同様に、なんとも締まらない更新記事で申し訳ありません。
■アントニオ猪木、“謎の強豪”ミスターXを撃破!!
アントニオ猪木デビュー50周年DVD-BOXより
ミスターXとは関係ないですが、いつものことながら、荒川真の位置取りは絶妙です。荒川真、永源遙、星野勘太郎、この3人がいれば「怖い、こわい」この業界でも安心です。
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断わるべきだった…長州さんとの共演🤣#蝶野正洋 #長州力 #武藤敬司 #TBSドラマ pic.twitter.com/VtC4Bo4DOW
— [公式]蝶野正洋/Chono Masahiro (@masahirochono) February 5, 2021
最もお客が入ってた頃の新日。明確なベビーフェイス対ヒール。勧善懲悪のドタバタ劇がわかりやすくて良い。ホーガン売出し中の頃ですね。 pic.twitter.com/JQjaLWNnax
— pasin (@pasinpasin) February 4, 2021