平成から令和の時代に入り、すでに「昭和プロレス」は検証し尽くされた感があります。これ以上新事実など出てこないだろうと思っているのですが、先日のツイッターでの話題で、これまでの大多数の昭和プロレスファンの認識が思い込みだったのではないかという疑惑が発覚しました。
■1986.4.29 津市体育館
1986年4月29日の津市体育館「前田日明vsアンドレ・ザ・ジャイアント」戦は一部の時差放送地方でのみで放送され、そのビデオがマニアの間で裏ビデオとして出回ったとされていました。私も試合から十数年後にはあの手この手でやっと入手して視聴することができました。
この「一部地方で放送された」という定説に「放送されなかったと思われる」というツイッターの書き込みがあったのです。
「123da@igf123da」氏の書き込み。
現状この点から前田×アンドレ戦は当時地方でもTV放送されなかったという事になります。
— 123da (@igf123da) September 2, 2020
★出回ったビデオの流出版は存在するがTV録画版はない
★「当時TVで見た」という人の記憶があいまい確証なし
★「当時放送された」と噂の地域(鳥取、石川、北海道、三重)全てで「放送されてない」との証言もあり https://t.co/lvk27jsMwf
「前田×アンドレ戦がTV放送されたなら、こういう感じで必ずテロップ入るはず」と言われれば、確かにその通りです。カメラマンがしっかりとテロップサイズの「引きの画」を撮っているのに、このカットにテロップが入っていません。これは放送録画ではなくて、テレビ朝日の素材ビデオであるという可能性が「大」です。
■通常なら対戦テロップが載るカット
そう思って疑惑の目でこのビデオを見ると、CMの入るタイミングでもそのまま内容が続いています。入場シーンや試合終了後のグタグダなども完全にノーカットで収録されています。さらに選手入場コールの前の数秒間の会場音のみのフルショットも含め、普通の放送ならカットするだろうと思われるシーンがすべて入っています。放送録画としてはちょっと異質な印象です。
■試合終了後のグダグダ
このHPでは、わかる限りの昭和プロレスの放送記録をリストアップして掲載しているので、念のため1986年5月以降の放送リストを確認してみると、確かに「前田日明vsアンドレ・ザ・ジャイアント」の放送記録がありません。
自分でまとめたものを確認して初めて気が付くのもおかしな話ですが、該当のページを作っているときには全く意に留めていませんでした。「そのときに気が付けよ」って感じですよね。
■流智美さんも「放送されなかったビデオ」と紹介しています
プロレス雑誌の表紙集のギャラリーページも見てね。
ツイッター twitter も見てね。
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ビデオ狂の坂口さんが昭和48年から昭和58年までの『ワールドプロレスリング』全放送を録画していた。 pic.twitter.com/EqGQqAxZgw
— 123da (@igf123da) September 5, 2020
山田「テリーという人はね、骨がバラバラになったってギブアップしないでしょう」
— ねひつじ (@nehitsuji) September 5, 2020
倉持「そうですか~、泣かせますね~」 pic.twitter.com/YgJTWgMe1s