猪木vsアリ戦とは何だったのか?。一般的には「世紀の凡戦」、NHKの磯村キャスターに言わせれば「世紀の茶番」。実際にテレビを視聴した私も「つまらない試合だった」というのが正直な感想でした。
別冊ゴング8月号にスポーツ紙各紙の見出しがまとめられていました。
■別冊ゴング8月号
「世界に恥をさらした猪木」
「世紀の上げ底ショー」
手厳しいですね。
きっと世の中はプロレスの山あり谷ありの試合展開を期待していたのでしょう。でもそんな試合だったら40年以上も語り続けられる出来事にはなりません。よくわからない試合だったからこそ、今でも検証しようとする人たちがいる、今でも呪われ続けている人たちがいるのだと思います。プロレス・格闘技の試合が「作品」だとすれば、間違いなく「名作」です。
6.26の世紀のスーパーファイトから約2週間が経過、一般週刊誌にも戦評が掲載されていました。
■週刊朝日7月9日号
リングサイドで観戦した野坂昭如氏は「猪木はルールですべての技を封じられた」「筋書きがなかったことから言えば、八百長ではない」と書いています。ただ、試合自体は退屈だったと素直な感想です。アリの高速パンチを見ることができただけでも「よし」としようと面白おかしくは書かれていますが、何も考えずただ「茶番」と批判するのとは違って好感が持てます。そして最後は「格闘技世界一なのはやっぱりこの日ウェップナーと戦ったアンドレ・ザ・ジャイアントではないか」と結ばれています。
アンドレ・ザ・ジャイアントには八百長とか筋書き云々を超越した絶対的な説得力がありますね。
■野坂昭如氏の記事抜粋
週刊サンケイ7月8日号もたまたま手元にありました。試合後に発売された週刊誌なので、結果についての論評が書かれているかと期待しましたが、締め切りに間に合わなかったようで、試合に至る背景を中心に書かれていました。発売日の関係から試合結果を知った後でも興味が持てるような記事になっていました。次の週の記事が読みたいところですが、なかなかピンポイントでその古い週刊誌を手に入れることはできません。それより、表紙の見出しが気になる?
■週刊サンケイ7月8日号
ソニーの家庭用ビデオがの広告のページもありました。定価29万8千円。猪木vsアリの当時の録画ビデオがマニアの間で出回っていますが、きっとこのソニーのビデオデッキで録画されたんでしょう。それにしても高価です。今の価格と比べて10倍の値段、物価から換算すれば今なら100万円以上ですね。さすがに裕福な家庭にしかなかったのだと思います。
■週刊朝日7月8日号広告
1本のテープで収録できる時間は1時間だったので、猪木vsアリ戦の放送は途中でテープを交換したのでしょう。このホームページでも当時録画ビデオについて書いていますが、コマーシャルも含めて完全に録画されているものの、テープ掛け替えの間のCMだけが録画できていませんでした。ちょっと変態的なマニアの私としては、そんなところを残念がってしまします。
以前誰かに「燃えろ新日本・・・」のビデオで発売されてるからそれでいいじゃないか、と言われたことがありますが、そうじゃないんですよね。変態なので。
プロレス雑誌の表紙集のギャラリーページも見てね。
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世間一般(自分も含めて)はちゃんとしたプロレスが行われることを期待していたんでしょうね。
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