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神田伯山の“真”日本プロレス(2021/03/15更新)

■神田伯山の“真”日本プロレス
神田伯山の“真”日本プロレス
放送画面キャプチャ

 2月からスタートした「神田伯山の“真”日本プロレス」が面白い。

 第一回目の放送では、1.4東京ドームの副音声実況の模様の紹介、新日本プロレス黎明期の出来事を深掘り、そして現在進行形の新日本プロレスから「石井智宏」をピックアップした3パートの番組構成でした。

 中でも最も時間が長く割り当てられていたのが、「新日本プロレス黎明期の深掘り」。清野アナウンサーのフリップやホワイトボードに書き込みながらの解説も楽しめました。特にフリップに手書きした「新日本プロレス浮き沈みグラフ」で、あれー?今は低迷期?と思ったら、グラフの横軸が2000年で終わっていました。2020年現在まで描くとすれば、そこからV時回復でグラフは最高値の位置に来ているはずですね。

■現在はどん底??
神田伯山の“真”日本プロレス
放送画面キャプチャ

 グラフを2000年までにしたのは番組スタッフのミスかも知れませんが、ある意味「正解」だと思います。私は2000年代後半からは「新・新日プロ」だと思っています。もしかしたら「新日プロ愛」の強いスタッフの「新日本プロレスと呼べるのは2000年代前半まで」と意識的にやったことなのかも・・・。

 番組で放送された試合ビデオは
■1969.12.02 猪木vsドリー
■1973.10.14 猪木&坂口vsテーズ&ゴッチ
■1976.08.05 猪木vsシン

■テレ朝に残る猪木の試合で最古のビデオ
神田伯山の“真”日本プロレス
放送画面キャプチャ

 「プロレスの本って、みんな違うことを言ってる」。まさにその通りで、だからこそ昭和プロレスファンは延々と同じ事を「あーだ、こーだ」と話し続けることができるんでしょうね。それでいいのです。マスコミはマスコミでマスコミのプロレスをやっているし、ファンはファンでファンのプロレスをやっていて、総体として「プロレス」というものが成立しているという、「マトモ」な人から見れば不可解なのでしょうが、実は高度な楽しみ方をしているジャンルなのです。

■本当のことがわからない
神田伯山の“真”日本プロレス
放送画面キャプチャ

 I編集長曰くプロレスに真実はないが、少なくとも、こうであった筈だとの思い込みは存在する。その思い込みが真実でなかろうと、そう感じとった人の心には、それは紛れもない真実となる」なのです。

 話題は新日本プロレスが掲げたストロングスタイルの考察へ。後年、棚橋弘至の「“ストロングスタイル”って何ですか?」という質問にアントニオ猪木が応えた「オレも知らねぇよ」っていうのが猪木らしいですね。一瞬、アントニオ猪木らしい無責任な発言に聞こえますが、これこそ真面目で正直な回答だと思います。

■“ストロングスタイル”って何ですか?
神田伯山の“真”日本プロレス
放送画面キャプチャ

 そして随所に出てくる「プロレススーパースター列伝」の話。実際の出来事と無理矢理関連づけて語るのも昭和プロレスファンの「あるある」です。

■「それともカール・ゴッチは“超大物”ではないかな?」
神田伯山の“真”日本プロレス
放送画面キャプチャ

 この回の放送での一番のシーンは、タイガー・ジェット・シンの試合開始前の無謀ぶりに業を煮やしたミスター高橋がシンに張り手を見舞う映像をピックアップしたこと。なにげなく見過ごしていたシーンもあらためて見てみると面白いですね。シンよりミスター高橋の方が強いのか?。今ならミスター高橋は外人係だから指導する立場にあったのでこれもアリだと思えるのですが、放送当時は違和感を持ったんだろうなと思います。すっかり忘れちゃってますが。

■1976.08.05 猪木vsシン
神田伯山の“真”日本プロレス
放送画面キャプチャ

 そして度々脱線していく神田伯山と清野アナのトーク。一部には「ちゃんと試合を流してくれ」という声をあるようですが、ちゃんとした試合全編は過去に何度も放送されているし、DVDなどでも見ることができるので、ビデオを見ながらトークを挟む形式の方が個人的には好みです。

 神田伯山と清野アナから知られざる新事実が語られることは期待していませんが、新日本プロレスファンなら延々と聞き続けることができるような内容です。酒でも飲みながらゆっくり見るのに最適な番組でした。第二回の放送が待ちどおしい

神田伯山の“真”日本プロレス」
CSテレ朝チャンネル2
<#1>再放送
3月20日(土) よる10:00~11:00
<#2>
3月20日(土) よる11:00~12:00

 


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