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ドイツのプロレス専門誌にテリー・ファンク追悼特集(2023/10/22更新)

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■Power Wrestling誌 2023年10月号
Power Wrestling誌 2023年10月号
 

■テリー・ファンク追悼特集
Power Wrestling誌 2023年10月号
 Power Wrestling誌 2023年10月号より

 ドイツのプロレス専門誌「Power Wrestling」10月号に、テリー・ファンクの追悼特集記事が掲載されていました。

 掲載されている写真にあるAEWのリングでのCMパンク選手が掲げた手書きのボードからは、レスラー仲間、後輩のテリーへの愛を感じます。また、WWEのリング上のセレモニーの写真は、テリーが如何に尊敬されていたのかがうかがわれます。

 ドイツ語なので、私にとってはとても難解なのですが、現代のテクノロジーを駆使して翻訳してみました。(7割ぐらいは正解だと思ってお読みください)

■ドイツの雑誌なので、当然ドイツ語
Power Wrestling誌 2023年10月号
 Power Wrestling誌 2023年10月号より

■テリー・ファンク(1944-2023)を偲んで

 2023年8月23日午前、プロレス界最高のレジェンドの1人、テリー・ファンク(79歳)が亡くなった。彼はは、ここ数年、体調を崩し療養生活を送っていた。

 テリー・ファンクは、プロレスの隆盛のために全力を尽くしたレスラーだった。

 多くのレスラーたちは、より多くの金を稼ぐためにプロレスのリングに上がっており、大きなプロモーションでは、それぞれのレスラーのエゴや、人間関係によるトラブルも少なくない。

 そういったプロレス業界にあって、テリー・ファンクは、常にレスラー仲間にもファンにも愛されるレスラーだった。

■手書きのボード。テリーへの思いが伝わる(AEW)
Power Wrestling誌 2023年10月号
 Power Wrestling誌 2023年10月号より

 テリー・ファンクは、現役時代、NWA、AJPW、AWA、USWA、WWF/WWE、WCW、ECW、ROH、MLW、TNA、IMPACT など、数多くのプロモーションに参加し、NWA世界ヘビー級王座を、USWA統一世界ヘビー級王座、ECW世界ヘビー級王座などのタイトルを獲得した。NWA世界チャンピオンは、委員会の投票によって選出されるため、チャンピオンに選ばれることは、レスラーとして能力を評価され、組織内で信任されたことを意味する。1975年にジャック・ブリスコからベルトを奪取し、14ヶ月後には、ハーリー・レイスに王座を譲ったが、アメリカのプロレスの歴史に確実に名を残したのだ。ハーリー・レイスにベルトを奪われてからも、NWA世界ヘビー級ベルトの挑戦者として、全米各地のマットで闘いを繰り広げ、観衆を熱狂させ続けた。

 そして、WWE殿堂、WCW殿堂、NWAの殿堂など多くの殿堂入りを果たし、世界中ののプロモーションとファンから賞賛されている。

■WWE殿堂入り(2009年)
Power Wrestling誌 2023年10月号
 Power Wrestling誌 2023年10月号より

 テリー・ファンクは、アマリロのプロレス一家に生まれ育った。

 父親であるドリー・ファンクは、60年代半ばから、テキサス州西部地域のNWA傘下のプロモーターとして、アメリカのプロレス興行を舞台裏で支える1人だった。

 その父親の元で、兄・ドリー・ファンク・ジュニアとテリー・ファンクの兄弟は、新しい米国プロレスのスターとして成長していった。

 そして、1973年に父・ドリー・ファンク(シニア)が亡くなると、ドリーとテリーのファンク兄弟が地元のプロモーションを受け継ぐことになった。

 1970年代から80年代にかけて、ファンク兄弟は、ジャイアント馬場が運営するプロモーション、全日本プロレスとも良好な関係を築き、日本でも活躍し絶大な人気を得ている。

■テリーは、日本のファンからも愛された
Power Wrestling誌 2023年10月号
 Power Wrestling誌 2023年10月号より

 また、テリーは、ハリウッドの映画界でも活躍し、シルベスター・スタローン主演の「パラダイス・アレイ」、「オーバー・ザ・トップ」などにも出演した。

 また、1984年のアルバム「Great Texan」で、音楽業界にも進出している。

■「オーバー・ザ・トップ」シルベスター・スタローンと共演
Power Wrestling誌 2023年10月号
 Power Wrestling誌 2023年10月号より

 1990年代には、リック・フレアー、スティング、グレート・ムタなどとの抗争を繰り広げた。

 テリーは、長いキャリアで既にベテランの域に達していたのにもかかわらず、新しいプロレスのスタイルを求めて、ハードコア・レスリングにも挑戦した。

 彼は、おそらく誰も見たことのないクレイジーで極度の衝動に駆られ、血にまみれた棺桶を自ら受け容れるような危険なレスラーを演じて、ハードコア・レスリングの先駆者となった。

■チェンソー・チャーリーで登場(WWF・1997年)
Power Wrestling誌 2023年10月号
 Power Wrestling誌 2023年10月号より

 1993年5月には、日本のプロモーションFMWの川崎スタジアム大会に参戦し、大仁田厚と「ノーロープ有刺鉄線電流爆破超大型時限爆弾デスマッチ」も行ている。

 大仁田は全日本プロレス時代にテリー・ファンクから指導を受けたレスラーだった。テリー自身の弟子とも言える大仁田と、有刺鉄線に囲まれ、接触すればすぐに爆発する小型爆弾が仕掛けられたリングで、危険なハードコアマッチを行ったのだ。

 テリー・ファンクの生涯最後のリングは、2017年9月23日、BTWのリングで、ロックンロール・エクスプレスとタッグを組んだ試合、73歳の時だった。

 テリー・ファンクの冥福を祈る。

■関係者全員で追悼(WWE)
Power Wrestling誌 2023年10月号
 Power Wrestling誌 2023年10月号より

■R.I.P. テリー・ファンク
Power Wrestling誌 2023年10月号
 Power Wrestling誌 2023年10月号より

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