プロレスリング・イラストレイテッド 2023年1月号
(掲載記事より)
2022年10月1日土曜日、日本の女子プロレスプロモーション、スターダムの2022年「5★STARグランプリ」の決勝戦が開催され注目を集めた。
このイベントでは、ジュリアがレッドスターズの中野たむを破り、トーナメント優勝の栄誉に輝いた。リーグ戦でジュリアは、友人でありライバルである鈴季すずとも闘い、時間切れ引き分けの熱戦を繰り広げている。
ジュリアと鈴季は、アイスリボン・プロモーションで共にトレーニングした仲だったが、その後、別々の道を歩むことになった。この才能溢れる二人のレスラーが再びスターダムのリングで複雑な感情が入り交じる中、顔を合わせることになったのだ。
この日の大会では、79歳で亡くなったアントニオ猪木追悼の10カウントゴングが鳴り響いた。
アントニオ猪木はスポーツとしてのプロレスにおいて比類なき人物であった。彼の功績は今後もこの雑誌(レスリング・イラストレイテッド誌)でも詳細に取り上げることになるだろう。ほとんどの読者にとっては、2018年のスタンレー ウェストン賞の受賞者であるアントニオ猪木を紹介するまでもないが、彼の素晴らしい人生とキャリアのハイライトをいくつか取り上げてみよう。
編集長の巻頭言に猪木追悼文
■アントニオ猪木は伝説プロレスラーの力道山の弟子であり、1972年には新日本プロレスを設立した。そしてカール・ゴッチやルー・テーズなどと対戦することで世界的な評価を得ることになった。
■新日プロ道場は、馳浩、武藤敬司、蝶野正洋、長州力、佐山サトル(初代タイガーマスク)、中邑真輔など、スポーツ界でも名をはせるスター選手を輩出している。
■1987年のIWGP大会では猪木が優勝し、初代IWGPヘビー級チャンピオンとなっている。
■1976年のモハメド・アリとの試合は、レスラーとボクサーが闘うMMAの原型であり、試合展開や結末に物議を醸したが、最も記憶に残る試合である。
■1979年11月には、WWEの公式記録としては認められていないものの、当時のWWF世界ヘビー級選手権者であったボブ・バックランドを破っている。
■「イノキイズム」と呼ばれるDivisive(分裂的=予定調和を好まない?)な独自のプロレススタイルは、ブロック・レスナーやジョシュ・バーネットのようなレスラーがプロレスとMMAの間の垣根を越える道を切り開くことになった。
■政治家としても活躍し、日本政府のバックアップが無い状況においても、たった一人でイラクや北朝鮮などの国々と外交アプローチを試みた。
(原文)アントニオ猪木の経歴と人生
アントニオ猪木の訃報が伝えられたこの日、ジュリアと中野たむの「5★STARグランプリ」決勝戦では、アントニオ猪木へのリスペクトが感じられた。試合中、一方がマットに横たわり相手の足にハードな蹴りを見舞うシーン、これは猪木-アリ戦を思い起こさせるものだった。アントニオ猪木がレスラー対ボクシングの闘いで駆使したテクニックである。
中野はまた、シャイニング・ウィザードのバリエーションも繰り出し、猪木の弟子の一人であるムタ(武藤敬司)にも敬意を表した。2023年初頭に引退するムタは、1993年の福岡ドームの試合でハルク・ホーガンとも闘っている。
この号(プロレスリング・イラストレイテッド 2023年1月号)では、スターダムの選手が年間女子プロレスランキングの第1位を獲得した最初の日本のプロモーションとして歴史に名を残すことになった。
スターダムはNJPWの姉妹団体としてブシロードが所有しており、PPVとオンデマンド配信での売り上げにおいて海外でも驚異的な成長を遂げている。コロナ禍における興行はソーシャルディスタンスが求められるため、超満員にはできないものの、パンデミック前をはるかに超える入場者数を誇り、日本の女子プロレスでは第2位の規模のプロモーションとなっている。
このスターダムの目覚ましい成長は、親会社プロシードのサポートに加えて、女子プロレスに精通した不屈のプロモーター・ロッシー小川の世界的プレゼンテーションの努力によるところが大きい。
なにはともあれ、スターダムはプロレス業界で最もエキサイティングなプロモーションの一つであり、ここにも猪木の「闘魂の痕跡」が健在であることは素晴らしいことである。
編集長
ケビン・マケルバニー
ランキングの第1位は朱里!
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1980年、猪木が初めてアンドレをボディスラムで投げた試合。この当時はまだレイスとブロディしか投げてなかったはず。 pic.twitter.com/r9iTYND3f8
— 昭和プロレスpasin (@Zq7H0cfDKCjUn8E) December 15, 2022
意味がわかりにくい部分は意訳をしています。英語語が得意な方では無いので、訳が間違っていたらごめんなさい。それでも8割方は正解だと思います。
【#アントニオ猪木 が登場ダーッ】
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) December 12, 2022
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— ジャン斉藤 (@majan_saitou) December 13, 2022