「週刊ファイト!ミルホンネット」というWebサイトに、当ページの「I編集長の喫茶店トーク」のコーナーをリメイクした記事を掲載してもらっています。今週の掲載は、闘いのワンダーランド #018-019 (1996.12.25-26放送)から、「猪木vs.ロビンソン」にまつわる喫茶トークです。30分以上の長時間トークでしたので、ボリュームたっぷりです。無料でも冒頭部分が閲覧できるようになっています。
会員登録無しで読める部分は限られていますが、会員登録、あるいはデジタル版の「週刊ファイト」を購入すれば、全トークをお読みいただけます。とコマーシャルをしても、特に私が儲かるわけではありませんので、掟破りで会員パートの一部を掲載しちゃいます。現編集長に怒られるかも。しかし、5カウント以内の反則ならOKだと信じています。
闘いのワンダーランド #018-019 (1996.12.25-26放送)
「I編集長の喫茶店トーク」
1975.12.11 蔵前国技館
NWF世界ヘビー級選手権試合
アントニオ猪木vs.ビル・ロビンソン
■アントニオ猪木vs.ビル・ロビンソン
週刊ファイトより
冒頭部分はコチラ。無料の「ファイトクラブ公開中」ページでどうぞ
(そして、中略)以下、終盤部分です。
(I編集長) こういう風に猪木vs.ロビンソンについてあれこれ思うことを話すとですね、「非常に良い試合だった」と諸手を挙げて賛成しているむきには申し訳ないけども、いろいろな見方をしなくちゃいけない言うことを僕は申し上げたいんですよね。僕が猪木vs.ゴッチ戦を褒めているというのは、昭和47年の旗揚げの時と、10月10日の大阪大会だけを指しているのでは無いんですよ。これは猪木vs.ゴッチ戦、全部を含めて、タッグマッチも含めてですね、私自身は、カール・ゴッチと猪木との試合は10回やっても名勝負になったと思うんです。
■カール・ゴッチ(国プロ時代)
週刊ファイトより
(I編集長) ジョニー・バレンタインなんかもそうですよ。ところが猪木vs.ロビンソン戦にケチをつける訳では無いですけど、この試合は、ワンマッチだけだから素晴らしかったという試合ですよ。ただし、「ギラーッ」と10回分光ってみせた、そういうことだと思いますね。ただ非常に華麗な試合なので、ちょっと重々しさに欠けるところもありましたよね。
■ジョニー・バレンタイン
週刊ファイトより
(I編集長) だから、名勝負には違いないんだけれども、猪木vs.ゴッチ戦に比べると、僕は感覚的に「違う」と思うし、僕の目から見ると猪木vs.ゴッチ戦の方に軍配を上げたいですね。まあ、ロビンソンのファンの人たちは見方が違うでしょう。それぞれ見方が違っていいんですよ。プロレスというのは見る立場によって違いますからね。僕はやっぱりどちらかというと猪木vs.ゴッチ戦の方を名勝負の順位としては上に置くしね。ある人は猪木vs.ロビンソン戦の方が上だと言うし、それはそれでいいんです。
■アントニオ猪木vs.ビル・ロビンソン
週刊ファイトより
(I編集長) それからもう一つ、これは触れて良いのかどうかわからないですけどね、ホントを言うと猪木も「ゴッチの方が上だな」と、こういうことをちょっと言ったらしいですよ。これはもう公(おおやけ)には出来ない話でね、そんなことを言うとロビンソンの耳に入ったりすると大変ですからね。「ロビンソンの方が上だ」と言う人もおるしね。だけど闘ってみた感じで「ゴッチの方が上だな」という猪木のオフレコのコメントがあってね、これは猪木の感覚ですよ、でも確かに僕もそう思っているんですよ。
■I編集長とアントニオ猪木
週刊ファイトより
(I編集長) 僕が猪木vs.ゴッチ戦を名勝負のナンバーワンに置いて、猪木vs.ロビンソン戦を5番目か6番目に置いているのは、今日話したような理由があるんですよね。これはハッキリ言って好き嫌いであって、たとえば日本映画の名作には「二十四の瞳」とかね、他にはすぐに思い浮かぶのが「喜びも悲しみも幾年月」ですか、ああいった名作があるんですよね。ところが僕は、これらの作品が日本映画史上に残る名作だとは思うんだけども、やっぱり好きにはなれないんですよ。ただそれだけのことなんですね。私は黒澤明のあの豪快なモノクロの世界、あの凄いタッチというのを非常に買ってるんですよ。だから私が言う日本映画のナンバーワンは、黒澤明の「我が青春に悔い無し」ですね。ま、ターザン山本が好きなのは「七人の侍」ですけども、それはターザン先生が好きな映画であってね、私は黒澤明の作品では「七人の侍」は3番目ぐらいに置いてますよ。僕はやっぱりもう「我が青春に悔い無し」をナンバーワンに置くんですよね。
■DVDジャケット
週刊ファイトより
(I編集長) それはハッキリ言って僕の勝手であってね、勝手というか感覚の違いであって、だから僕は「感覚のプロレス」と言うんですよ。「編集長、感覚のプロレスって何ですか?具体的に説明して下さい」と、みなさん聞きたがるんですよね。だから今日この場をお借りしてお話ししますけども、「感覚のプロレス」というのはそういうものなんですよ。 プロレスの見方というのは、具体的に設定基準があるわけじゃ無いんですよ。だから自分が「よし」としたものが良いんです。だから今もちょっと言いました、ターザン先生は「七人の侍」だし、僕は同じ黒澤の作品でも「我が青春に悔い無し」だしね。なぜこう違うのか、これはもうしょうが無いですよ。感覚の違いですからね。
■活字プロレス熱中時代!
週刊ファイトより
(I編集長) 私が今日のトークで喋ったような話を、みなさんがどう判断されるかですね。こういう見方もあるということですよ。こういう見方があると言わないとね、なんか物の本に書いてある、教科書的なものを見ますとですね、武田信玄と上杉謙信とが川中島で一騎打ちしたと書いてあるんですよね。でも本当は一騎打ちなんかしてませんよ。一騎打ちなんて、全然してないですよ。それがね、教科書には書いてあるんですよ。僕らはそれを教えられましたからね。調べてみたら全然、一騎打ちなんかありませんよ。それと同じですよね。だから「定義」というのは絶対的に正しいとは言いきれない。「こう書かれている」「こういう風に定義されている」と、それを鵜呑みにしたらダメですよ。何遍も言いますけどね、みなさんにも私の今日の話とは違うプロレスの見方をして欲しいという希望がありますね。
■I編集長がプロレス記者を辞めた?
週刊ファイトより
今回も喫茶店トークの一部のみの紹介でした。全部でA4で17ページの記事になっています。web版週刊ファイトでは、I編集長のトーク全文を掲載しています。「ファイトクラブ公開中」のサイトにもアップされていますので、ご覧いただけます。
「週刊ファイト – 武道・プロレス・格闘技の”見る本”電子書籍」
これまでは、当サイトの「I編集長の喫茶店トーク」のページでは、井上節をとことん忠実に再現した書き起こしで掲載していました。ひたすら文字だけの完全にマニア向けのページで、読むのも一苦労なのは承知の上で、個人的な趣味・記録という意味で掲載していたものです。
これをメジャーなサイトに掲載して広く読んでいただくために、関連の写真などを随所に入れ込んで、見やすく面白い記事にリメイクしてみました。Y・I節も文字だけではわかりにくいところは積極的に補足しています。よろしければ電子版「週刊ファイト」のページをご覧ください。
■[ファイトクラブ] 60歳を過ぎても失わない世界チャンピオンの矜持
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