5月9日は藤波辰巳(現:藤波辰爾)選手のデビュー記念日です。藤波選手の入門時のエピソードを当ホームページの「闘いのワンダーランド」I編集長喫茶トーク「藤波入門秘話」でも少しだけ紹介しています。というか、紹介する前に力尽きてしまっていましたので、あらためてデビュー51年目の記念日にI編集長の語る「入門秘話」の一部(全文だと長すぎるので)をご紹介します。
■闘いのワンダーランド #040(1997.01.29放送)
1978.1.23 ニューヨークMSG
藤被辰巳 vs. カルロス・ホセ・エストラーダ
■MSGでWWWFジュニアヘビー級ベルトを奪取
DVDブック「燃えろ新日本プロレスvol.28」より
(I編集長) 藤波は日本プロレスに入門する前から、熱烈な猪木ファンだったんですよね。その熱烈な猪木ファンであった藤波少年がですね、大分で猪木さんの試合があると言うので、もうとにかく自腹を切って親に無断で自転車に乗って飛び出して会場に行ったのが、大分での日本プロレスの大会ですよ。
■入門当時の藤波辰巳選手
ブログ「★祝!藤波デビュー50周年!★」より
(I編集長) その当時、日本プロレスのベテランの営業マンに「井上晴夫(いのうえはるお)」という人がおったらしいんですよ。藤波は、地元近くで日本プロレスの興行があるたびに何回も日プロ関係者のところにお願いに行ってるんですね。その井上晴夫、はるさんがですね、最初に藤波少年の直訴の対応をしたんです。その時に、はるさんが藤波少年に「どうしたんだ?」と聞いたら、藤波は「プロレスに入りたいんです」言ったんですね。はるさんは、「どう考えても君の体じゃ無理だよ」と言いましたね。
(I編集長) だからこの日の大分大会の時も、しょうが無いから、はるさんが出てきて話を聞いたんです。日プロの中ではもう藤波少年の担当は、はるさん、あんただよ、となってしまっていたんですね。ここでも「お前、諦めた方がいいよ」とか、「体がちっこ過ぎるからダメだ」とか、まあ、いろんなことを言ったんでしょう。しかし藤波少年があまりにも熱心なもんだから「わかった」と、「それだったら巡業について来て一年間かけて体をつくってみなさい」と言う風なことを言ったんですね。それで巡業に同行してトレーニングもさせ、スクワットなんかもやらせることになったんです。スクワット500回ぐらいでへばってしまったらとても入団なんかできませんからね、入団の条件は500回や1000回じゃないぞと、3000回はやりなさい、なんてことを言ってやらせたんですね。とても無理だろうから、きっと諦めると思ってやらせたのに、藤波はそれをやったんですよね。 藤波少年が巡業に同行してトレーニングしていると周囲からは、あんな体のないレスラーが入って来るのはおかしいと言われたんですね。それでも続けることができたのは、はるさんのおかげなんですよ。その結果、藤波辰巳は晴れて日本プロレスに入団出来たんです。
■「闘いのワンダーランド」I編集長喫茶トーク
SAMURA!「闘いのワンダーランド」画面キャプチャ
(I編集長) だから藤波は今でも「僕が今日あるのは、井上晴夫氏のおかげだ」と言っています。藤波は後にその恩人の井上晴夫氏の消息を探したんです。ところがはるさんは、独り者だったせいか、つかまらなかったんですね、そもそも手がかりが無かったんです。そこで同県人である魁選手(魁 勝司=北沢幹之)が協力してくれたんです。今(1997年)リングスでレフリーをやっている北沢さんですね。日本プロレスで最初に藤波のコーチをしたのが、魁選手ですからね。藤波のデビュー戦の相手も魁選手だし。そしてその頃、魁選手は猪木の付き人をしていたので、そこから猪木・魁・藤波という組み合わせで行動するようになったんです。
■魁勝司vs藤波辰巳
ベースボールマガジン社「藤波辰爾☆炎の飛龍40年」より
(I編集長) その魁選手が調べてくれたところ、井上晴夫氏はもう13年前に亡くなっていたことが分かったらしいですね。それを知った藤波は、はるさんの写真を見て泣きましたね。だからそういう恩人がいて日本プロレスに入団することができ、新日本プロレスが旗揚げしたときに魁選手と一緒に猪木について行ったのが藤波なんですよ。
■藤波辰爾は何を思う・・・
週刊ファイト1988年8月8日号より
(※)I編集長はトークで「いのうえはるお」さんと言っていますが、資料が見つからないため、「いのうえはるお」さんの正確な漢字表記が分かりませんでした。今回はブログ「★祝!藤波デビュー50周年!★」から「井上晴夫」の漢字表記を引用しました。
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調べたいことがあって見ていた「ベースボールマガジン社 編 日本プロレス全史」1974年のページにたまたま見つけた写真。「新日本プロレスの前座試合の1コマ」なんだとか。左から木戸、藤波、浜田、柴田、魁でしょうか。 pic.twitter.com/SbmmTQo7C8
— Y-YAMAMOTO (@y_y_yamamoto) May 7, 2022
WWFマニアツアー94.5.7横浜アリーナ大会のチラシ、パンフです。28年前の今日、開催されました。横浜、名古屋、大阪、札幌4大会が行われました。当時はあまり興味がなく、今になって見なかった事に後悔しとります…天龍、アンダーテイカーvsビガロ、ヨコヅナ、WWF王座戦BハートvsRサベージ…失敗した😭 pic.twitter.com/gloLM2KdUm
— 金ちゃん (@kin196863) May 7, 2022