「週刊ファイト」より
喫茶店トークの題材となった試合は1974年12月、ブラジルでの猪木vs.アンドレ・ザ・ジャイアント戦だが、I編集長がアンドレ・ザ・ジャイアントを語ると、どうしてもモンスター・ロシモフ時代の話に遡る。
ロシモフの初来日は1970年1月の国際プロレス「新春チャレンジシリーズ」。初来日ではマネージャーのエンリケ・エドに怒られてばかりいる内気な青年だったという。しかしリング上では俊敏に動けるレスラーだった。後年、アンドレの身長を上回る長身レスラーは何人か出現しているが、人気と実力が彼を上回るレスラーは現れていない。
後半のトークには、ブルート・バーナードが登場。I編集長曰く、「この男ほどセメントマッチをやらせたら怖い男はいない」。
■闘いのワンダーランド #011(1996.12.16放送)
「I編集長の喫茶店トーク」
1974.12.15 ブラジル サンパウロ・コリンチャン・スタジアム
NWF世界ヘビー級選手権試合
アントニオ猪木 vs. アンドレ・ザ・ジャイアント
(I編集長) アンドレというと私に言わせると、国際プロレス時代のロシモフ、あの時の方が印象に強いんですよ。ホントを言いますとね。ロシモフを知らない最近の人たちはね、「アンドレ、アンドレ」と言いますけどね。私にしてみたら、こんなことを言っちゃあれだけども、ロシモフ時代のほうが凄かったと言いたいですよ。やっぱり「バーン」とパンチを入れると、アンドレ自体がのけぞるわけですよ、アンドレ自体が横向いちゃうんですよ、こういうふうに。凄かったですよ。だから国際プロレスの連中は泣いてましたよ、あんなパンチをやられたらたまったもんじゃないって、ホントにね。
「ファイト縮刷版」より
(I編集長) だから僕自身に言わせると、その当時の方が凄かったとは思うけど、猪木vs.アンドレの試合に関して言いますとね、やはり猪木の上手さが際立ってますね。たとえば猪木はアンドレをボディスラムで投げつけたりしますでしょ。これはやっぱり猪木だから出来た話でね、他のどんな力の強いレスラーでもあのアンドレを叩きつけることは出来ないですよ。猪木の瞬発力といいますかね、それがあるからですよ。
「週刊ファイト」(1980年6月4日号)より
(中略)
(I編集長) リングに上がった時に大きく見えるか、小さく感じるかというのはどこで決まるのかと言ったら、そういう存在感なんですよ。だから実際のヒガンテの身長の数字がどうだとかね、そういう風なことは、あんまり関係ないですね。僕が言ってる「感覚のプロレス」というのはそこら辺にあるんだよね。実際には向こうの方が背が高い、馬場の方から見てもアンドレがちょっと高い。もちろん猪木よりも大きい。猪木とアンドレが普通に並んだときには歴然と身長差が出ますよ。しかし、いざ闘いになった時にはそういった「大きさ」っていうのは吹っ飛ぶんですよね。
「週刊ファイト」(1982年7月13日号)より
(I編集長) アンドレはもう亡くなってしまってるんですけどね。僕ももう何遍も新間さんあたりを通して言ったんですよ。「決して日本人は、我々は、お前さん(アンドレ)をバカにしてはいない。そういう風に思っているかも知れないけど、そういうことは絶対に無い」と新間さんからよく言っておいて下さいとね。すると新間さんは「編集長、よく言っておきましたよ」と言うんです。それでどうなんだというと、アンドレの態度はそれまでと全然変わらないんですよ。話してもらえたから「そうかわかった。じゃあ、写真でも撮らしてやろう」とか言うだろうと思ったら、なんてことは無い、これまでと同じ「ゲラウト!」で終わりですよ。「新間さん、本当に言ってくれたの?」と聞いたら、「ああ、言ったよ」と。でも結局、変わっちゃいませんでしたね。
■日本国内巡業中のアンドレ・ザ・ジャイアント
「週刊ファイト」(1983年1月11日号)より
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久しぶりのHP更新です。最近、「週刊ファイト – 武道・プロレス・格闘技の”見る本”電子書籍」というサイトに、当サイトの「I編集長の喫茶店トーク」のコーナーをリメイクした記事を掲載してもらっています。
これまでは、当サイトの「I編集長の喫茶店トーク」のページでは、井上節をとことん忠実に再現した書き起こしで掲載していました。ひたすら文字だけの完全にマニア向けのページで、読むのも一苦労なのは承知の上で、個人的な趣味・記録という意味で掲載していたものです。
これをメジャーなサイトに掲載して広く読んでいただくために、関連の写真などを随所に入れ込んで、見やすく面白い記事にリメイクしてみました。Y・I節も文字だけではわかりにくいところは積極的に補足しています。よろしければ電子版「週刊ファイト」のページをご覧ください。
■[ファイトクラブ]大巨人考「そもそもロシモフを”バケモノ”扱いしたことが間違いですよ」
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