menu

そもそも、ロシモフを「バケモノ」扱いしたことが間違いですよ。(2021/09/18更新)

  1.  前の記事◀ 
  2.    
  3.  ▶次の記事 

アンドレ・ザ・ジャイアント
「週刊ファイト」より

 喫茶店トークの題材となった試合は1974年12月、ブラジルでの猪木vs.アンドレ・ザ・ジャイアント戦だが、I編集長がアンドレ・ザ・ジャイアントを語ると、どうしてもモンスター・ロシモフ時代の話に遡る。

 ロシモフの初来日は1970年1月の国際プロレス「新春チャレンジシリーズ」。初来日ではマネージャーのエンリケ・エドに怒られてばかりいる内気な青年だったという。しかしリング上では俊敏に動けるレスラーだった。後年、アンドレの身長を上回る長身レスラーは何人か出現しているが、人気と実力が彼を上回るレスラーは現れていない。

 後半のトークには、ブルート・バーナードが登場。I編集長曰く、「この男ほどセメントマッチをやらせたら怖い男はいない」。

■闘いのワンダーランド #011(1996.12.16放送)
「I編集長の喫茶店トーク」
1974.12.15 ブラジル サンパウロ・コリンチャン・スタジアム
NWF世界ヘビー級選手権試合
 アントニオ猪木 vs. アンドレ・ザ・ジャイアント

(I編集長) アンドレというと私に言わせると、国際プロレス時代のロシモフ、あの時の方が印象に強いんですよ。ホントを言いますとね。ロシモフを知らない最近の人たちはね、「アンドレ、アンドレ」と言いますけどね。私にしてみたら、こんなことを言っちゃあれだけども、ロシモフ時代のほうが凄かったと言いたいですよ。やっぱり「バーン」とパンチを入れると、アンドレ自体がのけぞるわけですよ、アンドレ自体が横向いちゃうんですよ、こういうふうに。凄かったですよ。だから国際プロレスの連中は泣いてましたよ、あんなパンチをやられたらたまったもんじゃないって、ホントにね。

アンドレ・ザ・ジャイアント
「ファイト縮刷版」より

(I編集長) だから僕自身に言わせると、その当時の方が凄かったとは思うけど、猪木vs.アンドレの試合に関して言いますとね、やはり猪木の上手さが際立ってますね。たとえば猪木はアンドレをボディスラムで投げつけたりしますでしょ。これはやっぱり猪木だから出来た話でね、他のどんな力の強いレスラーでもあのアンドレを叩きつけることは出来ないですよ。猪木の瞬発力といいますかね、それがあるからですよ。

猪木と大木
「週刊ファイト」(1980年6月4日号)より

(中略)

(I編集長) リングに上がった時に大きく見えるか、小さく感じるかというのはどこで決まるのかと言ったら、そういう存在感なんですよ。だから実際のヒガンテの身長の数字がどうだとかね、そういう風なことは、あんまり関係ないですね。僕が言ってる「感覚のプロレス」というのはそこら辺にあるんだよね。実際には向こうの方が背が高い、馬場の方から見てもアンドレがちょっと高い。もちろん猪木よりも大きい。猪木とアンドレが普通に並んだときには歴然と身長差が出ますよ。しかし、いざ闘いになった時にはそういった「大きさ」っていうのは吹っ飛ぶんですよね。

猪木と大木
「週刊ファイト」(1982年7月13日号)より

(I編集長) アンドレはもう亡くなってしまってるんですけどね。僕ももう何遍も新間さんあたりを通して言ったんですよ。「決して日本人は、我々は、お前さん(アンドレ)をバカにしてはいない。そういう風に思っているかも知れないけど、そういうことは絶対に無い」と新間さんからよく言っておいて下さいとね。すると新間さんは「編集長、よく言っておきましたよ」と言うんです。それでどうなんだというと、アンドレの態度はそれまでと全然変わらないんですよ。話してもらえたから「そうかわかった。じゃあ、写真でも撮らしてやろう」とか言うだろうと思ったら、なんてことは無い、これまでと同じ「ゲラウト!」で終わりですよ。「新間さん、本当に言ってくれたの?」と聞いたら、「ああ、言ったよ」と。でも結局、変わっちゃいませんでしたね。

■日本国内巡業中のアンドレ・ザ・ジャイアント
アンドレ・ザ・ジャイアント
「週刊ファイト」(1983年1月11日号)より

 A4で15ページぐらいの記事になっていますが、「ファイトクラブ公開中」のサイトでご覧いただけます。サイトでも無料版は途中までしか読めないかも知れません。ファイトクラブ会員になると、その他の記事も沢山閲覧できますよ。是非ご登録を

「ファイトクラブ公開中」

 久しぶりのHP更新です。最近、「週刊ファイト – 武道・プロレス・格闘技の”見る本”電子書籍」というサイトに、当サイトの「I編集長の喫茶店トーク」のコーナーをリメイクした記事を掲載してもらっています。

■電子版「週刊ファイト」公開ページ

電子版「週刊ファイト」公開ページ

 これまでは、当サイトの「I編集長の喫茶店トーク」のページでは、井上節をとことん忠実に再現した書き起こしで掲載していました。ひたすら文字だけの完全にマニア向けのページで、読むのも一苦労なのは承知の上で、個人的な趣味・記録という意味で掲載していたものです。

 これをメジャーなサイトに掲載して広く読んでいただくために、関連の写真などを随所に入れ込んで、見やすく面白い記事にリメイクしてみました。Y・I節も文字だけではわかりにくいところは積極的に補足しています。よろしければ電子版「週刊ファイト」のページをご覧ください。

■[ファイトクラブ]大巨人考「そもそもロシモフを”バケモノ”扱いしたことが間違いですよ」
電子版「週刊ファイト」公開ページ

  1.  前の記事◀ 
  2.    
  3.  ▶次の記事 

 


プロレスランキング

新着情報

2021/09/18
ロシモフを「バケモノ」扱いしたことが間違いですよ。
2021/09/15
「業界の掟を破った猪木。そこが凄いところですよ」
2021/08/29
「ファイトクラブ公開中」
2021/07/11
Youtube 東スポチャンネル「熊本旅館破壊事件」その2
2021/07/10
Youtube 東スポチャンネル「熊本旅館破壊事件」
2021/06/30
オレたちの激闘ベスト5「狼軍団編」
2021/06/16
'84IWGP 闘魂は死なず-アントニオ猪木
2021/06/15
'84IWGP 長州乱入の真相
2021/06/14
'84IWGP第32戦 蔵前国技館(最終戦)
2021/06/13
'84IWGP第31戦 横須賀大会
2021/06/12
'84IWGP第30戦 豊橋大会
2021/06/11
'84IWGP第29戦 愛知大会
2021/06/10
'84IWGP第28戦 静岡大会
2021/06/09
'84IWGP第27戦 越谷大会
2021/06/08
'84IWGP第26戦 青森大会
2021/06/07
'84IWGP第25戦 仙台大会
2021/06/06
'84IWGP第24戦 横浜大会
2021/06/05
'84IWGP第23戦 大宮大会
2021/06/04
'84IWGP第22戦 岡山大会
2021/06/03
'84IWGP(6月3日)
2021/06/02
'84IWGP第21戦 宇和島大会
2021/06/01
'84IWGP第20戦 高松大会
2021/05/31
'84IWGP第19戦 高知大会
2021/05/30
'84IWGP第18戦 松山大会
2021/05/29
'84IWGP第17戦 千葉大会
2021/05/28
'84IWGP第16戦 浜松大会
2021/05/27
'84IWGP第15戦 東京・後楽園ホール大会
2021/05/26
'84IWGP(5月26日)
2021/05/25
'84IWGP第14戦 富山大会
2021/05/24
'84IWGP第13戦 大阪大会
2021/05/23
'84IWGP第12戦 前橋大会
2021/05/22
前半戦を終えた'84IWGP
2021/05/21
'84IWGP第11戦 新潟大会
2021/05/20
'84IWGP第10戦 銚子大会
2021/05/19
'84IWGP第9戦 岡崎大会
2021/05/18
'84IWGP第8戦 広島大会
2021/05/17
'84IWGP第7戦 長崎大会
2021/05/16
'84IWGP第6戦 佐賀大会
2021/05/15
'84IWGP第5戦 熊本大会
2021/05/14
'84IWGP第4戦 宮崎大会
2021/05/13
'84IWGP第3戦 北九州大会
2021/05/12
'84IWGP第2戦 大分大会
2021/05/11
'84IWGP開幕戦
2021/05/10
'84IWGP前夜祭
2021/03/15
神田伯山の“真”日本プロレス
2021/02/27
I編集長喫茶トーク「猪木vsウィリー」
2021/02/06
異種格闘技 ミスターX戦
2021/01/25
橋本&蝶野コンビ
2021/01/21
超不機嫌な猪木・1984.1.13 横浜文体
2021/01/12
初代タイガーマスクの激闘5(テレ朝ch2)
2020/12/31
初代タイガーマスクがSammy Leeだった時代のビデオ
2020/12/27
週刊ゴングの見出しで見る
12.27イヤーエンドin国技館
2020/12/27
週刊プロレスの見出しで見る
12.27イヤーエンドin国技館
2020/12/27
週刊ファイトの見出しで見る
12.27イヤーエンドin国技館
2020/12/26
東スポの見出しで見る
12.27イヤーエンドin国技館
2020/12/19
前田日明の激闘5(テレ朝ch2)
2020/12/14
安生洋二の激闘5(テレ朝ch2)
2020/11/29
古舘伊知郎プロレス初観戦のエピソード
2020/11/09
木村健吾、長州力を完全フォール
2020/11/01
徳光和夫の自慢できる話 ハルク・ホーガン
2020/10/26
徳光和夫の自慢できる話 キラー・カーン
2020/10/25
アニマル浜口が藤波をクリーンフォール
2020/10/19
ターザン山本!猪木にシュートマッチを挑んだ
2020/10/11
バイクを投げる謎のレスラー「キリフィ・サパ」
2020/09/21
「シンvs上田」大阪府立・前田明の受難(2020/09/21更新)
2020/09/08
続・幻の放送?「前田vsジャイアント」(2020/09/08更新)
2020/09/06
地方でも放送されていなかった?「前田vsジャイアント」
2020/08/13
徳光和夫のプロレス自慢できる話
田上明編/ベイダー編/前田日明編
2020/08/11
「オレの激闘ベスト5」#25 ドリー・ファンクJr.
2020/07/24
1989.7.24 猪木当選「消費税に延髄斬りをしたか?」
2020/07/12
猪木vsアリ戦後の一般週刊誌

 お問い合わせは掲示板メールでどうぞ。

 プロレス雑誌の表紙集のギャラリーページも見てね。

 ツイッター twitter も見てね。

これまでの更新記事はココをクリック

サイト内検索ボックス

「いいね!」

Favorite Cafe 喫茶店トーク

I編集長・喫茶店トーク

 

 

 

inserted by FC2 system