■ローラン・ボック
このページでドイツで刊行されたローランボック自伝「BOCK!」の話を何度か書いています。関連ワードをググってみると、何人かの方がこの本を日本語に翻訳した動画をYoutubeにアップされています。
ボックを最強とする熱狂的なファン、プロレスが出来ない偏屈者だという冷静なファン、それぞれ「プロレス愛」のある動画・記事を面白く拝聴・拝読しています。ローラン・ボック云々という段階で、既にローラン・ボックが何か気になる昭和プロレスファンなのだと思います。
このサイトFavorite Cafeとしては、ローラン・ボック「最強幻想」を楽しみましょう、と言うスタンスです。いまだに「ローラン・ボック」という名前を見るだけでワクワクするのです。なぜワクワクするのか。
■猪木に勝った男して日本に紹介された
■ドイツにマスカラスを招聘して潰したらしい
■ゴーディエンコと壮絶シュートマッチをしたらしい
■アンドレにまでシュートマッチを挑んだらしい
■IWGPに出場しなかったので夢のカードが夢のまま
■刑務所にいるらしい
■消息不明らしい
■しかしなんと、健在だった
これらの「なんだかよく分からないけど凄い」、そのままでプロレスの世界から消え去っていったことで、決着のつかない幻想だけが、いつまでも尾を引いているのです。猪木に勝利した経緯、アンドレ戦、突然の引退など、未解決事件を掘り下げるような楽しみがあります。
ボック自身が、その未解決事件について自分の言葉で語るこの自伝「BOCK!」は、当事者の証言として貴重です。同じ出来事でも、客観的な報道、当事者の考え方、さらにはエンターテインメント的な煽り、それぞれの微妙なミスマッチも面白いところです。もちろん、ボックの後付け的な言い訳も含めてです。定期的にボックを推したくなるFavorite Cafeも、前述のYoutube動画を作成している方々を全面的にマネして、動画を作成してみました。
アントニオ猪木を苦しめた最強プロレスラー
成功と挫折を繰り返す壮絶な日々
狂気から狂気へと駆け抜けた苛烈な人生
■書名:BOCK!
Im Kampf Gegen Stiere & Sich Selbst
ローランボック自伝「BOCK!」
■著者:Andreas Matlé
アンドレアスマトレ
自伝「BOCK!」の原書には目次がありません。そこで内容が把握できるよう、目次を作ってみました。
しかし、延々と目次を読み上げるという「変態的」な動画になってしまいました。時間の無駄になって腹が立つので、アップしておきながら言うのもナンですが、視聴しない方が良いと思います。
この動画では、自伝のプロローグと、「第1章 幼年期・少年時代」のエピソードを3つほど、超断片的ですが紹介しています。
個人的には、このプロローグの意味はいったい何なんだ?、と言うところから、この本に引き込まれました。女子プロレスラー「ナナ・カラット」とは何か。最後のエピローグまで完読した時に、深い意味が分かったような気がしました。
この動画では、「第2章 アマチュアレスラー時代」のエピソードを3つほど、超断片的ですが紹介しています。
ボックさんの初体験の記述はちょっと放送禁止的なところもあります。どういう風に意訳するのかによって、ソフトにもハードにもなりますが、Youtube動画の朗読ではギリギリに押さえました。本当は、まだまだ続きがありますけど。
アマチュアレスリング協会との軋轢も過激に表現すればいくらでも過激に煽れますが、これもどういう風に訳すかのサジ加減で、ずいぶん印象が変わるなと思います。
この動画は、「第3章 プロレス時代」のエピソードをこれまた超断片的に紹介しています。
プロレスの試合だけで無く、資金集めのドタバタとか、トップレス・女子ボクシングの興行など、面白いエピソードが盛りだくさんです。ホームページFavorite Cafeはプロレス・ファンのサイトなので、プロレスの試合を中心に取り上げてみました。
試合の記述を取り上げるだけでも、すでに盛りだくさんなので、(1),(2)の二つに分けました。アンドレ戦のパートなども多くの人に興味がある話だと思いますが、またの機会に。
「第3章 プロレス時代」の超断片的エピソードの続きです。
この動画では、猪木ヨーロッパツアーの試合を中心に取り上げてみました。ボックの心理描写が描かれた部分を朗読しています。今回は紹介していないミルデンバーガーやデートリッヒについての記述なども、興味深い内容です。
原書ではこのパートに、ボックがプロレス引退を決意するに至る出来事や心の動きも書かれています。
この動画は、「第4章 逮捕・収監・実業家時代」です。
読む前はプロレス以外のエピソードには興味がありませんでした。しかし、逮捕・収監の経緯や、ディスコ事業で大富豪になった話、そしてまたまた指名手配?、このボックのジェットコースターのような人生を覗いてしまうと、読者としても止まらなくなります。いったいどういう結末で現在のボック氏につながるのか、最後まで興味は尽きませんでした。
ローラン・ボック氏は、今年8月で80歳です。
いつまでも、お元気で!
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キムケン兄ぃ…
— NOVA (@NOVA4652) April 2, 2024
ローラン・ボックによる “死ぬかと思った” スープレックスを喰らったり、こんなん喰らったり…
(信頼に足る昭和新日≪ザ・プロレスラー≫だよな… https://t.co/gcs93e8uhr
ローラン・ボックのドイツでの最後の試合は、1979年のアンドレ戦で、1981年に来日した時は実質的に引退していたと言われています。
— FavoriteCafe (@CafeFavorites) January 28, 2024
しかし、1981年8月30日の大会パンフレットに、ボックvsマイケル・ネイダー戦の告知があるのが謎です。
写真は新日マット? pic.twitter.com/Ih8cnJZjiO