今回はサムライTVで2007年1月に放送された「VERSUS 前田日明×藤原喜明」の対談です。1時間番組なので、ほんの一部の紹介です。前田日明のトークはモロ直球なので面白いのですが、放送するにあたっては「ピー音」だらけ。先日のトークイベントで“SNSでの拡散禁止”とされたのは頷けます。○○(ピー音)の部分が解読できる方は、いったい誰のことを言っているのか、ぜひ教えてください。
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■まずは挨拶と近況
前田)藤原さん、前回会ったときにアメリカに(ゴッチ道場の)セミナーに行くって言ってたじゃないですか。
藤原)去年(2006年)はね、2回行ってきた。
前田)誰のブッキングなんですか?
藤原)ゴッチさんのところで、あれ(セミナー)することになったんだよね。それでゴッチさんが(コーチを)頼まれたんだけど、「わしはもう年寄りだから藤原にやらせよう」ということで。
前田)ゴッチさんから(依頼が)来たんですか?
藤原)そう。
前田)新聞の記事を見たら、ジョシュ・バーネットもゴッチさんのところに行って「教えてください」って謙虚にやってましたね。
藤原)今、ゴッチさんの時代なんですよ。いろいろ浮き沈みはあったけど、「やっぱりゴッチ」みたいな。
前田)日本の総合格闘技ってゴッチさんがいなかったら、何にも起こってないですよ。ゴッチさん関係で自分らがUWFでやり始めて、それが「ワーッ」と広がったんですよね。
藤原)だよな。
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■猪木×前田のスパーリング事件
前田)入門の時に「モハメド・アリのところに行かしてやる」って言われたじゃないですか。だけどせっかくプロレスに入ったからプロレスの技も覚えてと思ってね。モハメッド・アリのところに行ってボクサーやるって言ってもそんな甘いもんじゃないし、「ダメなときはアメリカのどこか小っちゃな街で空手の道場でもやって、プロレスの寝技みたいなのも教えることができたらいいだろうな」と思って。それで藤原さんのところに行って「前田日明といいます。スパーリング教えてください」って言ったら、藤原さんが「やだよ、あっち行け、シッシ」って。
藤原)「シッ、シ」とは言わないよ。
前田)言ってましたよ。「触るな、もう」「シッ、シ」って。
藤原)だって、お前は細くてヒョロヒョロでさ、これ壊しちゃったらもう大変なことになるなって思ってたんだよ。
前田)いっつもそうなんだよね。それで徳山の体育館で、それを見た猪木さんが気の毒に思ってね、「お、前田、来い。スパーリングやってやるよ」って言ってくれて。それで猪木さんに「ありがとうございます。自分、スパーリングっていってもプロレスの寝技とか全然わからないんで、何やってもいいですか?」って聞いたら、猪木さんは「おお、何やってもいいよ」って言ってくれて。
前田)「何やってもいいよ」って言われたから、俺は73キロしかないのに猪木さんは「世界の猪木」だから何やってもいいんだろうな、と思った時に、ふと頭に浮かんだのが「空手バカ一代」のマンガで大山倍達さんが「レスラーとやるときには、金的と目つぶししかない」って言ってたんですよね。それを思い出して、俺はそのとき空手を代表しているようなつもりでいたから、これは無双館空手の二段の帯をせおっている以上、流派の面目にかけても負けられないなと思って、金的蹴って目つぶしをやったんですよ。
前田)そしたら目つぶしがモロに入って。猪木さんが「ウーッ」ってなった瞬間に周りで練習していた木村健吾さんとかみんなが「お前何やってるんだ!」ってリングに上がってきて「ボコボコ」にされて。俺はなんで殴られたのかわかんないんですよ。「だって、猪木さんは何してもいいって言ったのに、なんで俺が殴られるんだ?」と思って。それで顔も腫れ上がって悔しくて、控え室で顔を洗ってたら藤原さんが、「お前、なかなか根性あるじゃないか。明日から俺とスパーリングやろう」って言ってくれたんですよ。
藤原)俺はバカが好きなんだよ。あんなことやったら殺されるで。いい根性してたよ。
前田)そうやって藤原さんと1年ぐらいスパーリングやってて、ある日○○(ピー音)さんが俺に「スパーリングやろう」って言ってくれて。それでやったら全然たいしたこと無いんですよ。でも○○(ピー音)さんも何もできなかったらカッコ悪いだろうなと思って、わざと関節を取らせたりしたんですよ。そしたら藤原さんに怒られてね。「俺はそんなことをするためにお前にスパーリングを教えてるんじゃない」って言って、あの藤原さんが涙流したので、びっくりしてね、凄い俺のことを思ってくれてたんだなと感動して・・・。
藤原)宮崎だったかな、あの時のことは覚えてるよ。悲しくてな。
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■前田×アンドレ
前田)試合前からアンドレは「前田を潰す」とか「殺す」とか言ってるよって記者から聞かされて。「あんた何年記者をやってるの?そんなの言うの当たり前だろ」なんて言ってて。そしたら(ミスター)高橋さんがやってきて、「ホントに大変なんだよ」って言われて。それで連れられて外人の控え室に行ったら「ゲラウェイ!」って言われたんですよ。それで「なんか変な雰囲気だな」と思たんだけど、高橋さんはそういってからかうのが好きだから、そう思って高橋さんに聞いたら「いや、俺は(前田の試合の)レフリーができないんだよ」言われて「困ったな」と思ってたんです。テレビの試合で変なことはできないし、UWF旗揚げしたときにテレビとの関係を悪くするのはダメだってわかってたから。
前田)それで頑張ってプロレスをしようと思ってやってたら、アンドレが全然あんな感じでね。「困ったな」と思ってたらリング下に星野さんがいたから、「やっていいですか?俺このままだったらやられちゃいますよ」って言ったら、「俺に聞くな」って言うんですよ。それで「困ったな、困ったな」と思ってやってたら、「バーッ」と藤原さんがやってきて、「バカ、何やってんだよ。行かなきゃダメだよ、行けっ!」って言ってくれて。それで行ったんですよ。あの時藤原さんがいなかったら・・・
前田)でも、よく考えたら○○(ピー音)がやらせてますよね。
藤原)○○(ピー音)ともう一人いるよ。
前田)えっ?、誰ですか??
藤原)決まってるじゃん、お前に○○(ピー音)したやつだよ。
前田)○○(ピー音)さん??
藤原)だと思うよ。放送できないけどな。
前田)あの時終わってから控え室でシャワーしてたら猪木さんに「お前よくやったじゃないか」なんて言われて、そんなこと言うんだったら俺が困ってるときに通路で腕組んで見てないで、なんで助けに来なかったんだろうなと思って、なんかアレだったですね。
前田)それで次の日またデカい外人とやったんですよね。あんな試合やった後だから相手も堅くなってるんだろうな、またまたあんな事のになるのはイヤだなと思いながら、「パッ」と組んだら相手が小声で「I like you, I like you.」って言うんだよね。もう、俺を相手にしたらみんないい子ちゃんになっちゃって。
藤原)で、次の次の日は俺がアンドレとやったんだよな。そしたらお前がセコンドについてくれたなあ。
前田)またこの前の続きみたいになったら、今度はホントにやってやろうと思って。
藤原)有り難いよな。
前田)でもあの時はアンドレは何も仕掛けてこなかったんですよね。逆にアンドレが受け身とってくれたりしたじゃないですか。
藤原)そんなことがあるから昔は面白かったんだよな。
前田)ある日○○(ピー音)が○○(ピー音)してきたから、第7試合かなんかで藤原さんと当たった時に、藤原さんがぐっちゃぐちゃにしたんですよね。関節極めて、悲鳴上げさせて。
藤原)あの時に○○(ピー音)が「バーッ」とやってきて、焦ってんだよね。それで、「なんだよ」って思ってたら、「藤原さん、死んでください(負けて終わりにしてください)」って言うんだよね。「あーそうか、そうか」と思って、俺、反則負けで、ウン。昔はそんなんばっかりだったよ。だから面白かったんだよ。
前田)昔はね、そういう試合がいっぱいあったんですよ。
藤原)コレ、放送で使えないだろう、こんなの。でも、面白かったな。
前田)当時のプロレスはね、リング上に緊張感があったしね。イヤだと思ったら絶対受けなかったしね、コノヤローと思ったらいつでもいったし。
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前田日明氏の61歳生誕トークに藤原喜明がサプライズ登場「もうちょっとやせた方がいいな」(スポーツ報知) https://t.co/UIMFypZRN0
— プロレスTODAY (@ProresuToday) January 26, 2020
アンドレにけしかけた○○(ピー音)は誰?
もう一人の○○(ピー音)は誰?
藤原にぐちゃぐちゃにされた○○(ピー音)は誰?
前田とスパーリングやった○○(ピー音)は誰?
「さん」付けだから前田よりも先輩、藤原が「ぐちゃぐちゃ」にした相手は藤原より格上、などいろいろ想像すると楽しい。
カーンさんの店で。#前田日明 #藤原喜明 #キラーカーン pic.twitter.com/0Dmo9FxImz
— 前田日明 Official (@AkiraMaedaWORLD) January 26, 2020